小児科 すこやかアレルギークリニック

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乳の負荷試験
2022/09/06
先日、ヨーグルトを少し食べて発赤が出たという赤ちゃんに牛乳を用いて負荷試験を行いました。

0.5mlを飲ませても何も起きませんでした。次に1.5ml飲ませてみると、体のところどころに小さなじんましんが広がってきました。

意外と重症でした。これくらいの量で症状が出てしまうということは、チーズなど多くの乳成分を含む食品を口にしてしまえば、強めに症状が誘発されてしまう可能性があります。

負荷試験を実施している病院でも、牛乳やミルクをどれくらいの量から開始するかは医療機関によって異なると思います。

例えば、5mlくらいは大丈夫と考えて、5mlから開始していたらアレルギー症状が誘発されて、「うわー大変だ」となったと思われます。

「5mlも摂れないんだから完全除去せざるを得ない」なんて言われてしまうかもしれません。

負荷試験は、安全に摂れるであろう量を設定し、日頃の摂取につなげていくことが肝要なので、「5mlも摂れないから完全除去」では良くないと考えています。

いろんな医者がいろんなやり方で負荷試験を行い、いろんな指導をしているというのが現状なのだろうと思っています。

中には5mlを問題なく摂れる患者さんもいるでしょうから、一律に判断すべきではないと考えています。

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