今週末と来月学会があります。私も参加予定です。 20年前から食物負荷試験に取り組み、どうしたら食べさせることができるか?という大きな課題に取り組んできたつもりです。 当時はこんなことになるとは思ってもみませんでしたが、実はアトピー性皮膚炎の湿疹から経皮感作を起こすことが分かってきました。その経皮感作を防ぐには、湿疹が出てすぐの対処が必要になります。 自分なりに検討してみると、生後1、2ヶ月から対応するのが良いということが分かりました。 この生後1、2ヶ月の一部は重症化しますが、多くは軽い湿疹の状況から治療をスタートしないといけない訳です。この状況で大学病院など日本の第一人者のいる病院を受診することなんてまずないでしょう。ほとんどが近間の小児科、皮膚科を受診します。 この生後1、2ヶ月から早期介入することの重要性が多くの医師の間で認知されていませんので、アトピー性皮膚炎の治療が遅れ、食物アレルギーの予防にも動けないように感じています。 学会で、早期対応する当人である開業医に対して早期対応の流れを作っていただきたいのですが、まだまだそういう風潮になっていないのが個人的には不満に思っています。 |
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