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パッチスタディー
2022/10/13
成育医療研究センターが中心になって進めている興味深い研究があります。

パッチスタディーというのですが、生後7から13ヶ月ですから生後2ヶ月に満たない月齢から3ヶ月過ぎまでのタイミングでアトピー性皮膚炎を見つけ出し、その乳児にステロイド軟膏をガッチリ塗布します。

そうすることで経皮感作を減らし、食物アレルギーを減らすことができるかという研究です。

私もいつ発表になるかと心待ちにしていたのですが、先週の学会の時点では論文に載ったら公表するということでした。

世の中にはアレルギーを気にする親御さんも多いので、おそらくネットニュースでも報じられることでしょう。

となると、多くの開業医も知るところとなり、ステロイド軟膏を普段十分に使わない医師もそういった治療を始める可能性があります。

アトピー性皮膚炎の治療は、私から言わせると専門的にやっている小児科医、皮膚科医が非常に少ないので、歓迎ではあるのですが、どこまで責任を持って継続してくれるのか心配だったりします。

これも成育医療研究センターの研究ですが、プチスタディーというのがありました。乳児期から少量の卵を食べさせると、卵アレルギーを予防できるというものでした。

それもヤフーニュースで取り上げられましたが、それ以来、開業医を中心に「家で少しずつ食べさせろ」と言うようになりました。負荷試験をすることなく、軽いノリで言っている感じだと思います。

さて今回のパッチスタディーではどうなるでしょうか?。

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