小児科 すこやかアレルギークリニック

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食物アレルギーの起こり方
2022/11/17
食物アレルギーは、どうやって起こるのでしょうか?。

一番頻度の多い卵について考えたいと思います。

当院の検討では、アトピー性皮膚炎で受診した乳児を調べさせてもらうと、早いと生後2ヶ月から卵白が陽性となってきます。実際に増え始めるのが生後3ヶ月で、4、5人に1人の割合です。

生後5ヶ月以降は過半数が陽性となります。「えー、そんなに?」と感じると思います。

5ヶ月というと、離乳食で卵を与え始める前だと思います。

つまり、タイミング的には卵白を増やし始める生後7、8、9ヶ月辺りに、発赤やじんましんが広がり慌てて受診されるように思いますが、実は食べる前から卵アレルギーと分かっている訳です。

よくあるパターンは、医師から「乳児湿疹」などと診断され、ステロイド軟膏を塗って良くなったらやめて、湿疹が悪化したらまた塗ってなんて指導されていれば、経皮感作は避けられません。

そのスキをぬって、卵の感作を受けていて、それを知らずに卵を食べさせて発症しているという感じだと考えています。

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