小児科 すこやかアレルギークリニック

病院からのお知らせ

病院からのお知らせ

6月の勉強会のお知らせ
2009/06/16
6月の勉強会は27日の14時から行いたいと思います。

内容は、今年の4月に発刊された「食物アレルギー経口負荷試験ガイドライン2009」を解説したいと思っています。

当院は、子どものアレルギーにこだわっており、食物アレルギーには一層の力を入れています。それは何故かと言いますと、専門的医療を受けている患者さんが極めて少ないからです。

いつも言っている通り、血液検査では食べられるか食べられないかの判断はできません。にもかかわらず、そうやって判断されている患者さんが圧倒的に多いのが現状です。結果として、不必要な除去を勧められている可能性が高いのです。ちなみに、医学的根拠のある医療を行うには「食物負荷試験」を行うしかありません。

下越の方では、新潟市民病院で負荷試験を行っていますので、開業医の先生方は紹介しているようです。下越では「食物負荷試験」が徐々に浸透してきているようです。

一方、上越地方もそうですが、その他の地域ではほとんど行われていないと思います。「食物負荷試験」を行っている当院に周囲の医療機関から負荷試験の紹介があると思いきや、ほとんどありません。つまり、少なくとも上越では「食物負荷試験」の認知度が極めて低いと言わざるを得ません。

検査だけで「卵を含む食品はすべて食べてはいけない」、「卵と乳と小麦は除去して下さい」と言うのは簡単です。しかし、毎日食事は食べるものだし、毎日ピリピリして、その指示を守ろうとしている患者さんの身にもなって欲しいのです。そう考えると医師の良心にかけて、“無駄な除去”は極力行うべきではありません。

日本小児アレルギー学会では、医師の知識による医療のレベルの格差をなくすためにガイドラインの作成を推進しています。ぜんそくやアトピー、食物アレルギーのガイドラインは既に存在していましたが、今回「食物負荷試験」にスポットライトを当てた「食物アレルギー経口負荷試験ガイドライン2009」を発刊したのです。

患者さんは、正しい医療を受ける権利があります。もちろん、新しく正しい医療を知る権利もあります。あいにく、当院を受診された患者さんの中で「食物負荷試験」の存在をご存知の患者さんはほとんどいません。ガイドラインの勧める方法を知らないということは、患者さん家族にとって不幸と言わざるを得ません。お子さんの身を守るためにも、患者さん自身が知る努力をする必要があるでしょう。本来なら医師がこういう方法があることを伝えるべきだと思っています。

今月の勉強会では、最も新しい、日本小児アレルギー学会が提唱する「食物負荷試験」について解説したいと思います。当院のかかりつけでない方でも歓迎します。食物アレルギーについて的確な知識を持って、お子さんにお役立て頂きたいと思っています。

当院は、医学的根拠のある正しい医療を実践しているつもりですが、新しく正しい情報発信も引き続き行っていきたいと思っています。

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