5日ほど前に、長引く激しい咳で受診した女の子が今日再診されました。症状はかなり落ち着いてきていましたが、私の印象はもう一息のところでした。咳が更に安定しているか確認したかったので、「じゃあ、薬を1週間出しておくから、悪いけどもう1週間後に連れてきて。」といつものようにお願いしたところ、母からちょっと意外な言葉が返ってきました。「先生、私、車がなくて医院までタクシーで来ているのね。ちょっとキツいから2週間出してくれない?。」というものでした。「分かったよ。じゃあ、2週間後でいいよ。でも心配だから2週間後にどんな感じか教えてね。」私はこう、答えました。
私の専門は慢性疾患なので、患者さんの状態を考え“長期処方”しています。柏崎から上越まで50人以上が通院してくれていますが、特に学童は学校を休まなくていいように1か月半、希望があれば2か月分を出しています。上越の患者さんについては、当院はまだ開院して2か月しか経っておらず、症状が安定しているかどうかまだ確認しきれていないので、1か月分の処方をしています。それでも市内では長めの処方のようで、意外と感謝されています。
カッコつけるつもりはないのですが、当院では最大の患者さんへの“サービス”は、「病気が治ること」だと思っています。これは私の専門分野においては譲れません。今後も患者さんの訴えによく耳を傾け、充分に説明し、情熱をもって治療するというスタイルを続けて参ります。
なるべく「点滴をしない」ことも挙げてもいいでしょう。子供がもっとも嫌がる医院での出来事は、私は“点滴”だと思っています。胃腸炎や高熱が続いて脱水になっている子供に点滴をためらうことはよくないことですが、私は咳やぜんそくでの点滴はほとんどしていません。病気の性質を分かって治療に取り組むと点滴だけでなく、吸入さえも必要がなくなると思います。これは別に難しいことではなく、「早め早めに対応すれば、病気がこじれないので点滴をしなくて済む」という考え方です。当院に通院し始めた患者さんに「ちゃんと治療すると点滴しなくて済むんですね」と驚かれます。これは是非広げていきたいと思うし、広げていかなければならないと考えています。
好評の「院内勉強会」も県内ではこれだけの分野をこれだけの頻度でやっている施設はないでしょうから、続けていきたいと考えています。しかも時間の許す限りどんな質問にも答えています。患者さんを前に話すということは本当に理解していないと講演もできないし、質問にも答えられないと思いますので、日々修行をしていかなければならないと思っています。
当院は開院したばかりで、今後更によりよいサービスを提供する医院に成長していきたいと思っておりますので、他にも患者さんの立場からみたご希望があれば何なりとおっしゃって下さい。


