小児科 すこやかアレルギークリニック

クリニックからのお知らせ

病院からのお知らせ

遠方からの患者(アトピーと食物アレルギー)
2007年11月27日 更新

昨日、診療していて「おっ」と思いました。住所が下越だったのです。受診目的は食物アレルギーについて相談したい、ということでした。

今は落ち着いてきたものの、アトピー性皮膚炎があり、様々な食物アレルギーの合併もあって、1歳くらいになるのにミルクはエレメンタールフォーミュラという最重症ミルクアレルギー用のミルクと、アレルギー米、アレルギー用味噌、野菜だけの生活を送っていました。お母さんは頑張っていらっしゃいましたが、ハッキリ言って卵、ミルク、大豆、小麦、米の除去はキツイと思います。

確かに血液検査でいろんなものが陽性でしたが、アレルギーの強い子は血液検査だけ陽性で、食べても何ともないものも結構あります。血液検査だけを目安に食事を与えると内容的にも淋しいものになってしまいます。プリックテストという皮膚テストの結果も踏まえた上で、知識や経験から考え合わせ、現在の食事制限を大丈夫そうなものから解除していく提案をしました。

食物が関与するアトピー性皮膚炎は、「小児科」と「皮膚科」で考え方が分かれますし、小児科医の間でも「診たことのある人はあるといい、ない人はないという」そんな状況です。皮膚の状態がよくないと、何を食べても掻いてしまうので、食物アレルギーのガイドラインでは、一旦皮膚を治療によって改善させ、食べてみて皮膚が悪化するようなら「食物の関与」を考えることになっています。そうやって血液検査を参考にした上で、負荷試験をやるのがお薦めの治療法です。母には初耳だったようですが、「食物負荷試験」の同意を得ることができました。

成長期の子供に食べさせられるものは食べさせてあげたい一心で、以上のようなことをいろいろと説明しました。するとお母さんの表情が徐々に明るくなっていく気がしました。帰り際に「なかなかよくならないから医療不信になっていた」というようなことを話して下さいました。「次回はいつ来れる?」と聞いたら「1か月後かな」と返事が返ってきましたが、話し合いの結果2週間後にもう少し安くて美味しいアレルギー用ミルクの負荷をすることになりました。お母さんの信用を得られるよう、今後は何とか食べられるものを増やしていきたいと思っています。