当院はアトピー性皮膚炎の子供たちの受診も多いのですが、最近は“小児科”の年齢に含まれないような方も受診されています。
秋から冬にかけては湿度が下がり、家でも暖房を使うため、空気が乾燥した結果、皮膚も乾燥して皮膚炎が悪化した患者さんが目立ちます。部位としては肘や膝のほかに、体全体、顔、頭皮もあります。さほど数は多くないですが、手の指先がぱっくり割れて痛々しい患者さんもいます。いわゆる手湿疹(主婦湿疹)って言われているものですね。
申し訳ないことに、私は今のところアレルギーはないと思っています。しかし先月辺りから、指先の皮が厚めにむけて物をつまんだりするとやや痛みを感じるようになりました。何故か左右ともに親指、人差し指が主体なのです。乾燥が主体であれば、他の指も同じような症状がみられるはず。恥ずかしながら、最近気付いたのですが、原因は「アルコール」だと思います。そう、どの医院でも先月から今月にかけて頻繁に行うこと、“インフルエンザワクチン”です。まずアルコール綿で皮膚を消毒してから接種しますが、それがあやしいと気付きました。昨年までは病院で小児科医が複数いたので、あまり接種の数は多くなかったのです。今年は昨年と比べれば、はるかに多くの接種を行っています。
昨日、実家の両親にクリスマスプレゼントである液晶テレビとハードディスクレコーダーを持っていった時のこと。機器の設置の際にねじを回すと指先が痛み、休み休み作業せざるを得ませんでした。その時に「手湿疹の患者さんは、日頃からこんな痛みに耐えているんだろうな」と思いました。
多分私の場合はアルコールを変えれば、皮膚症状はなくなると思っています。しかも本物のアトピーと違ってかゆみは伴いませんので、患者さんと同じ体験をしたとは思っていませんが、患者さんの気持ちになって考えることってとても大切なことだと思います。
また明日から年末にかけて忙しい日々になると思いますが、具合いの悪い患者さんの気持ちを考えながら、しかも平穏無事な年末年始を送りたいご家族にも配慮しながら診療をしたいと考えています。


