小児科 すこやかアレルギークリニック

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誤解が解けると
2008年01月09日 更新

昨日、アトピー性皮膚炎の患者さんにはまずステロイドに対する不信感を取り除くことが治療のスタートだと書きました。それにも関連するのですが、アトピーでお困りのお母さんからメールを頂きました。

このお母さんは、上越の方ですが、柏崎の病院にいた時から私の元に通ってくれていました。初対面の時に顔がジクジクで体中を掻きまくり機嫌の悪いお子さんと、疲弊した表情のご家族の顔を今でもよく覚えています。

私は性格的には優柔不断のところもありますが、専門分野に関してはものをハッキリ言います。それは“診断”があるからこそ、お薦めの“治療”が決まると考えるからです。診断基準に基づいてそう判断したら、「アトピー性皮膚炎です」とキチンと伝えています。中には「えっ」という顔をされるお母さんもいらっしゃいますが、その後の説明が最も大切だと思っています。

診断を納得していただくと、次に“対応”をお話しします。食べ物のこと、日常生活の注意点などを話し、お薦めの“治療”についてしっかり説明しているつもりです。最後にどれくらい治るか、治るためにはどうしたらいいかも説明します。ここまでじっくり話をすると、大抵の親御さんの硬かった表情が和らいできます。「頑張れば何とかなるんだ」と思って頂けるよう配慮しています。

先の患者さんから頂いたメールの一部抜粋です。メールを下さったお母さんの「アレルギーで苦しんでいるお子さんやママさんたちのために役立ちたい」というお気持ちを尊重して、原文で使用させて頂きました。

「あの時、私は、ある方にステロイドの恐怖をこんこんと教え込まれていたところだったので、暗闇から明るいところへやっとでてこられたような。すごくすっきりした気分になっちゃいました。」

「○○医院のところで処方されていたステロイドではまったく効き目なくお手上げだったのに(しかもため息つかれる始末)、弱いステロイドでばっちりつるりんお肌になっちゃって。。。今はほとんど保湿剤で生活しています。」

ステロイドを使った、前医とあまり大差のない治療で改善したのは、「誤解」を解いたのが一番大きかったのではないかと思っています。私の経験から言わせて頂くと、丁寧に、まっすぐな気持ちで説明すれば、ほとんどの「ステロイド恐怖症」は取り除けます。そのためには、キチンと説明に“時間”をかけないといけないと思います。

ところで19日の14時から当院で別の患者さんのお母さんに講師になって頂き、重症アトピーと重症食物アレルギーのお子さんの母として、これまでの奮闘ぶりを話して頂くことになっています。いまメールで聞いたら、準備が進んでおらず、発表で失敗した夢をみたのだそうです(汗)。でもこれまでのお母さんの努力に共感を持ってもらえるとしたら、凄い経験だとも言って下さっています。患者さんたちとメールでの触れ合いは楽しいものです。19日の勉強会はなかなか聞けない内容だと思いますので、是非ともご参加下さい。