勉強会でのこと、私も初めて聞いたのですが、一時「アレルギー科」って看板は分かりづらいので廃止にしようという動きもあったのだそうです。
「内科」は成人のぜんそく、「耳鼻科」はアレルギー性鼻炎や花粉症、「皮膚科」はアトピー性皮膚炎、「眼科」はアレルギー性結膜炎を診ますよね。これらを診る自信というか技術があれば「アレルギー科」の看板を掲げていいことになっています。でも耳鼻科でアトピー性皮膚炎、眼科でぜんそくを診てもらおうとは思いませんよね?。つまり“アレルギー科”といってもアレルギー疾患を全部診られる訳ではないのです。これは悪い意味ではなく、医療はそれだけ細分化されてきているので、専門分野は専門家に任せないといけないと思うのです。
ある意味、分かりづらいのは「小児科」かもしれません。子供の病気は全般的に診ることを期待されていますし、アレルギー疾患の発症がどんどん低年齢化してきています。小児科医は先程の“ぜんそく”、“アトピー性皮膚炎”、“アレルギー性鼻炎(花粉症)”、“アレルギー性結膜炎”のすべてを診なければいけなくなってしまいます。また更に乳幼児に多い“食物アレルギー”も加わります。しかし、残念ながら全てのアレルギー疾患を“完璧”に診られる小児科医はこの世に存在しないと思います。アトピーが良くならないから小児科から皮膚科に変えたり、鼻炎のために耳鼻科に通ったりすることもあるでしょう。実際に風邪は小児科、鼻炎は耳鼻科、アトピーは皮膚科で病院に通うのが日常的になっているお子さんもいらっしゃいます。
私自身、週末の勉強会で日本のトップの先生からレクチャーを受け、もっと勉強してもっと経験を積まなければならないと思い知らされました。福岡で研修させて頂いた際に、重症なアレルギー疾患の患者さんを担当させて頂きました。こういう時にはこの薬をどのように使った方がいいとか、この治療で効果が今一歩ならこの薬を加えるとか、かなり細かくご指導頂きました。その甲斐あって、福岡から帰ってきて新潟で診療してみて、ほとんどは何とかしてきたつもりです。しかしごく一部の重症な患者さんに関してですが、対応に苦慮するケースも正直言って何回かありました。その時は恩師に連絡を取って相談して乗り切っていました。
それでも専門的な医療機器による検査や診察が必要なケースはあると思われ、その時は他科の専門の先生に紹介させて頂かなければいけないと思います。格好つける訳ではありませんが、医者は患者さんに対して“技術”を売るものだと思っています。私はアレルギー科の看板を掲げている以上、自分のできる限界を分かった上で、上記の各種アレルギー疾患には対応できる準備はできているつもりですし、困っている患者さんたちのために頑張っていかなければならないと思っています。
土日と行われた勉強会で学ぶことも多かったですが、いろいろと考えさせられる二日間でした。


