「小児科医」は、感染症やアレルギーの他にも呼吸器、消化器、循環器、神経、腎臓、新生児、血液、内分泌、耳鼻科、皮膚科、眼科、整形外科などなど、あらゆる子供の病気を診ることを期待されています。かといってこれら全てを完璧に診ることはできないのが現実です。基本的に「内科」なので特に外科系の処置が必要な場合や、小児科医がそこまでの専門的な技術をもたない場合は、他の科の先生と連携しながら診療させて頂いております。
私の場合は、15年間小児科医として診療に携わってきましたので、「一般小児科」も普通にできると思っていますが、数ある分野の中から特に「アレルギー」に興味を持ちました。より深く、専門的に学びたいと国内留学という形で研修させて頂きましたし、アレルギーで困っている子供たちを救いたいという気持ちを込めて医院の名称に“アレルギークリニック”と付けました。医院の「個性」としていう意味でも、“アレルギー”を打ち出す方が患者さんにとって分かりやすいと考えたのです。その名前のおかげか、ぜんそくやアトピー、食物アレルギーの患者さんが上越はもとより、妙高や糸魚川、小千谷、長岡など遠方から来て下さるようになりました。
患者さんには「診断」がつけらていないケースもあり、いきなり「ぜんそくです。この薬で症状を鎮めましょう。」とか「今はアトピーはステロイドを使うので、これで様子をみて下さい。」では申し訳ないので、まず丁寧に“病名”を納得頂く努力をします。それから病気に関するポイントとなることを説明します。「風邪」ならさほど時間はかかりませんが、遠くから来られた患者さんには3分診療なんて、もちろんできません。また、中には診断をハッキリと伝えてガッカリする親御さんもいらっしゃるかもしれませんが、診察の最後に「こうすれば症状は改善しますよ」と前向きになって頂けるような言葉を掛けるようにしています。
どの親御さんも私の話を一生懸命聞いてくださるのですが、長めの説明時間に耐えられないのが、“主役”である「子供」です。そこで当院では診察室にたくさんのおもちゃを置いています。私が子供たちが喜びそうなおもちゃを選んで、買ってくるのですが、おもちゃや絵本、パズルに相当夢中になってくれるので、説明が終わっても診察室に居座ろうとする子供もいます(汗)。これは当院の必須アイテムです(笑)。
私は子供たちとふれ合いたいと思って「小児科」を選んだ訳ですし、親御さんからも信頼されたいと思っていますので、アレルギー以外の診療でも、本来ならあっという間に終わってしまうような風邪や胃腸炎でもなるべく時間を割いて説明することを心掛けています。うれしいことに「こんなに説明してもらったことはないです。」と言って下さるお母さんもいらっしゃいます。これからもこのスタイルで、患者さんのために頑張っていきたいと思っています。


