小児科 すこやかアレルギークリニック

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2008年02月02日 更新

明日、当院は臨時休診です。かかりつけの患者さん、もしくはアレルギーでお困りの初診予定の患者さんには申し訳ございません。明日は東京で第8回食物アレルギー研究会があるのですが、当院からは私と看護スタッフ3人が参加させて頂きます。明日は午前五時に出発です(涙)。

その研究会ですが、午前中は「食物アレルギー児のQOL向上のために」というタイトルのシンポジウムがあります。食物アレルギーは普段から言っているように負荷試験を行って、必要最小限の食事制限をすべきなのですが、県内ではほとんど行われていません。タイトルの“QOL”とは「生活や人生の質」という意味です。好きで病気になった訳ではないのに、患者の子供たちは園や学校生活だけでみても、みなと一緒に給食を食べられなかったり、弁当持参を強いられたり、修学旅行の参加も難しかったりと苦労を求められており、食物アレルギーの子供たちはまだまだ差別されている現状です。

家庭に帰っても、食べることは生きることの基本であるのに、間違えば強いアレルギー症状を起こしかねず、お母さんは心の休まる間もありません。除去する食品が多ければ多い程、食生活は破綻してしまうと思います。しかもあいにく医療関係者がそこまで専門的な知識を持たないため、お母さん一人がネットや本で情報を仕入れて、もがきながら対応しているというケースが多いと思います。そういう意味では患者のQOLはまだまだ低い状況です。このシンポジウムでは医師や栄養士、食品メーカー、学校側からの発表がありますので、多方面から面白い話が聴けるものと思います。

午後からは「食物アレルギー診療の手引き2005改訂について・栄養指導の手引き作成について」「一般演題」「経口負荷試験標準化について」と興味深い話題が目白押しです。“食物アレルギーの診療の手引き”がマイナーチェンジされるのであれば、早く臨床の場に取り込みたいと思いますし、今後私も栄養指導にも力を入れなければならないと考えています。昨年末の小児アレルギー学会でも“経口負荷試験の標準化”はすぐには難しいであろうと思っていましたので、どんな提案がなされるのか今から楽しみです。

明日は、診療がある医院がほとんどですし、新潟ではぜんそくの勉強会があるので、アレルギーに興味を持つ小児科医であっても新潟から食物アレルギー研究会に参加する人は少ないかもしれません。食物アレルギーは多くの確実な知識がないと患者さんに危険な目に遭わせる可能性もあり、ちょっと教科書を読んでも簡単には対応ができない奥の深い学問です。ぜんそくよりも対応は難しいと言えます。今でも食物アレルギーの専門的トレーニングを積んできた小児科医として、それなりの知識や技術は持ち合わせているつもりですが、もっとどん欲にいろんなことを吸収してこようと思っています。かかりつけの患者さんにご迷惑をお掛けしてしまいますが、ハイレベルな知識を身につけ、スタッフの協力のもと県内トップレベルの食物アレルギー医療を提供できるよう頑張って勉強してきます。