小児科 すこやかアレルギークリニック

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セカンドオピニオン
2008年02月13日 更新

最近の比較的若い小児科医は、たいていの先生が専門分野を持っています。

私の前の勤務先の先生は、神経や腎臓の専門施設で「小児神経」や「小児腎臓病」を学んでこられた“プロ”です。また大学病院や上中下越の中核病院には「小児心臓病」や「新生児」、「内分泌」をやはり大阪や東京の専門施設で研修してこられた先生がご活躍されています。小児科医は、なるべく自分の力で子供の病気を診なければなりませんが、難しい患者さんに関しては「プロ」に紹介するのが慣例となっています。仮にその病院が遠いところにあっても、責任を持って紹介して、よりプロの目でご専門の先生に診て頂くようにセッティングするのも小児科医の役目だと思います。

私が研修に行っていた福岡の病院は、日本のトップレベルの小児アレルギーの専門家が何人もいらっしゃり、まさに「アレルギー学」のメッカでした。そんな施設で小児ぜんそくとアトピー性皮膚炎、食物アレルギーを勉強させて頂いたことを私は誇りに思っています。ですから、アレルギーで困っている患者さんに受診して欲しい、同業者の先生からも紹介して欲しいと思っています。

最近は、患者さんに優しい「セカンドオピニオン」という制度もあります。直訳すると“第二の意見”ということになりますが、いま主治医から受けている治療方針が客観的に正しいのかどうか、もう一人の専門家に意見を求めるというシステムです。先日もセカンドオピニオン的な感じで相談を求められました。その患者さんは、私がアトピー性皮膚炎で診ていて遠くから通って下さっているのですが、最近ぜんそくを発症してしまい、某病院に立て続けに入院してしまったのだそうです。詳細は触れませんが、まだ小さい子に古い治療から新しい治療まで、まさにフル装備的な治療がなされていました。今の治療はEBM(医学的根拠)に基づき、患者さんの生活も考えて、なるべくシンプルに必要最低限の種類の薬を連用する方針です。キチンと治療すれば発作も減り、入院もほとんどしなくなります。私のアレルギーの“腕”を信用して下さり、ぜんそくも当院で診ることになりました。早速、薬は抗炎症効果の高いものを残し、いくつか整理させて頂きました。

最初の話に戻りますが、新潟では「アレルギー学」に専門的に取り組んでいる小児科医は少ないのです。誤解して頂きたくないのは、「アレルギー」は子供の病気でも頻度が高いので、小児科医ならみな取り扱っています。しかしここでいう“専門的”とは、先の他の分野の先生たちのように、小児アレルギーの専門施設でトレーニングを受けてきているという意味です。重症な患者さんの対処法を学ばせて頂きました。小児アレルギーにはこだわって、人一倍勉強しているつもりですし、専門病院で修行してきた知識をフル活用するためにも当院でも「セカンドオピニオン」をお受けしようと思います。別に主治医を替えなければいけない訳でもありませんので、電話にて日程をご相談下さい。その際、過去の状況や治療経過の流れ、検査結果をお持ち頂けますと幸いです。

最近は、乳児のアトピー性皮膚炎の患者さんの受診がとにかく多いです。全身をくまなく診てから、発症状況やこれまでの経過、どういう医療機関でどう診断されて、どんな治療を受けてきたか、栄養法、母の食事、アレルギーの家族歴などなど多くを聞き出さないといけません。これは問診をして診察、処方をする、という通常の診察の数倍の時間がかかりますし、正しい診断や指導のためには、逆に時間をかけなければいけないと思っています。どう効率よくやっても5~10分では無理です。

また、血液によるアレルギー検査を既にやってあれば、検査結果の見方を説明しないといけません。数字の2以上が陽性と言われていますが、2以上が除去、1以下が食べていいなんて単純なものではありませんし、そう指導されている患者さんもいらっしゃるので誤解と解くのにひと苦労です。また皮膚テストも行えば、手技の15分後に判定して、その説明をしなければなりません。一般の小児科で行うには時間的にも技術的にも難しいと言わざるを得ません。開業医は手軽に受診できるという点で効率や手際のよさも求められるのかもしれませんが、困っているアレルギーの患者さんやご家族を少しでも楽にさせてあげたいというのが、当院開院にあたってのコンセプトです。「どげんかせんといかん!」と思っています。

セカンドオピニオンでも普通の診察でも構いません。普段、主治医に聞けないことや病状を客観的評価のできる別の検査がないかどうか、症状の改善が思わしくないがどうしたらいいかなどご相談下さい。「忙しそうだったので聞きたいことが聞けなかった」なんてことのないよう、聞きやすい雰囲気を作る努力もしているつもりです。この“こだわり”を患者さんひとりひとりに丹誠込めて提供させて頂きたいと思っております。