小児科 すこやかアレルギークリニック

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「診断」ありき
2008年02月21日 更新

当院は、最近でこそ生まれて初めて病院にかかるような生後2~4か月の湿疹の赤ちゃんが増えましたが、それまでは他の医療機関に通院していた患者さんがほとんどでした。

咳の場合は、2週間以上止まらないとか、激しく咳き込みで日常生活に差し支えるというケースが多く、皮膚の場合は、皮疹がかゆいとか、皮膚がジクジクしている、乾燥しているという患者さんが目立ちます。こういった中には、ちょっと判断が難しいようなぜんそくやアトピーの患者さんも含まれるのですが、診断されていない場合も少なくありません。

当院のポリシーとして「まず“診断”ありき」というのがあります。おくすり手帳をみると、アレルギーを想定していない治療がなされていたり、また既にぜんそくやアトピーを想定したと思われる治療がなされていて、“気管支が弱い”、“アトピーっぽい”とハッキリ診断されていないこともあります。患者さんの親御さんとしてみれば「風邪がこじれたのを繰り返しているだけなんだ」とか「皮膚が乾燥してるから軟膏を塗っているんだ」と理解していらっしゃるようです。

私もアレルギーのプロの端くれとして、アレルギー疾患の診断基準に照らし合わせて、間違いないと判断すれば、キチンと病名はお伝えしています。そうした場合、ちょっと心が痛いのですが、落ち込んだ表情を浮かべる親御さんも中にはいらっしゃいます。そりゃ、お子さんが「ぜんそく」や「アトピー」と診断されるのは“青天の霹靂”だと思います。それでも“敢えて”お話ししているのは、「診断」が定まらないと「治療」が始まらないからです。

「診断」を納得して頂いたら、ぜんそくやアトピーのガイドラインに沿ってお薦めの「治療」をご説明しています。ぜんそくやアトピーは症状をまず止めること、そしてその状態を安定させることです。研修先で重症な患者さんを沢山診せて頂いたこともあって、たいていの患者さんを治療する自信は持っているつもりです。アレルギーは繰り返す病気なので、“最初”が肝心であり、当院の場合は、この説明にかける時間は「無制限」です。10分だろうと、30分だろうと時間は惜しまないつもりです。患者さんが“理解”、“納得”されることが重要だからです。この前は超重症な患者さんだったのですが、2時間かかってしまいました(汗)。これは最初に“引っ掛かり”があると前には進めないし、困っている患者さんがドクターショッピング(医療機関を点々としてしまうこと)に走ってしまうのを防ぐためです。

そんな時、落ち込んでいる患者さんに「大丈夫、何とかしましょう!」と言うようにしています。これは福岡の恩師が重症患者さんの診療の最後に「大丈夫です!」とにこやかに言ってあげているのを真似ているつもりです。自分で言うのも何ですが、今日お話ししてきたことも、当院の考える“良心的”な医療だと思い、日々診療に励んでいます。