小児科 すこやかアレルギークリニック

クリニックからのお知らせ

病院からのお知らせ

医者は…
2008年03月17日 更新

小児科はもともと出入りの激しい科で、感染症の流行がないと外来は暇になり、流行があると忙しくなる、こんな状況を繰り返しています。今は感染症はさほど多くないと思います。ところが、当院は患者数は確実に増えています。慢性疾患のアレルギーで通院の必要な患者さんが徐々に増加しているのです。当院では市内に看板を上げたり、園に働きかけることもしていないので、口コミなのでしょうか?。

「医療はハート」、本気でそう思っています。困っている患者さんを救いたいという気持ちが絶対に必要です。まずじっくりこれまでの経過を問診した上で、なぜ良くならないのか、どうしたら良くなるか、を時間をかけて説明しています。アレルギーに関しては、専門施設で学んできたため、話を聞けばだいたいどこをどうすればいいかは、すぐに分かります。しかし情報は多い方がいいし、見落としがないよう初診時は時間をかけています。新患が多ければ、特に集中する分、いつの間にかエネルギーも消耗してしまいます。診察中は、目の前の患者さんの説明に没頭しているのですが、3桁の受診があったりすると、診療が終わった時には正直ヘロヘロになっています(涙)。

今週末は、勉強会があります。私がこだわっている「食物アレルギー」の話をさせて頂きます。いつも似たような話では聴衆の親御さんに申し訳ないので、違う話をするようにしています。その22日が迫ってきた訳ですが、毎日の診療で疲れが貯まると、準備がなかなか進まないのです(汗)。あと何日もないのに、準備はまだ半分くらいといったところでしょうか?。

“医院”は、“病院”よりも敷居が低いので、気軽に受診される患者さんが多いのだと思います。病気になった時に、最初にかかるのが“医院”である可能性が高いのです。ということは“開業医”こそが、日頃から勉強して、新しい知識を持っていなければならないと思うのです。最近はいろんな分野で「ガイドライン」が作成されており、精通する努力をしていないといけません。当院はアレルギーで困っている患者さんが多いし、「アレルギークリニック」と名前を付けているため、他施設よりは常にアレルギーの新しい情報を入手していなければならないと思っています。しかし、「好きこそものの上手なれ」と言われる通り専門分野であっても、疲れているとなかなか頭に入ってきません(涙)。こういう時は「学会」に参加するのが一番です。会場には、向学心のある若い医師が周りにいますので、刺激を受けないはずがありません。

正直言って“開業医”がこんなに大変だとは、自分がなってみてやっと分かりました。よほど自分を律する気持ちがないと、忙しい毎日に疲弊してしまい、勉強しなくなってしまいます。今回の勉強会の件も、「違う話をします」と宣言して自分を奮い立たせているつもりなのです。かといってアレルギーだけやっていればいい訳ではないので、小児耳鼻科、小児皮膚科なども新しい知識を取り入れる努力をしなければなりません。

最近はEBMといって、科学的根拠のある、理論的に正しい医療をしなければならないと言われています。医学が“経験”だけで済むなら、ベテランの先生にかかるのが一番でしょうが、若い医師が新しい治療法をキチンと勉強して対応すれば、良い医療ができるようになると思います。「医者は一生勉強」と言われますが、今になって、その言葉の重さが分かってきた気がします。