小児科 すこやかアレルギークリニック

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“咳の止まる薬”
2008年03月25日 更新

「アトピー性皮膚炎」は、症状が皮膚に出るために、“目”で見て分かります。皮膚が赤くガサガサしていたり、汁が出てジクジクしていて、お子さんが不機嫌そうに皮膚を掻きむしる姿を見るのは忍びないものです。治療して一旦改善しても、また症状が悪化してくると、目に見えて皮膚が悪くなってしまいます。

一方、「ぜんそく」は発作時にゼーゼーいって苦しそうにしていると親として何とかしてあげたいと思うのでしょうが、発作が治まると子供は途端に元気になるため、つい治療を中止したくなるものだと思います。病気が見えない分、継続的治療には不利な点でしょう。たまに発作を起こす程度ならいいのですが、発作を繰り返している子は「予防」が必要になります。発作を起こしやすい癖がついてしまっているので、薬を連用して“発作を起こさない”癖をつけないといけないのです。

当院には、ぜんそくの患者さんがたくさん受診されます。咳を繰り返す赤ちゃんから、呼吸困難がみられる中学生まで、年齢や重症度はさまざまです。重ければ、また年齢が上がれば“小児科医”として丁寧に対応しないといけません。そういう場合は、しばらくの間、無発作期間を作らなければなりません。その辺りはぜんそく治療の極めて重要なポイントになりますので、初診時に丁寧に説明させて頂いております。説明に時間をかけているため、ほとんどの患者さんが定期的に通院して下さっています。しかし、さほど重くない患者さんの場合は、つい通院を止めてしまう方も一部いらっしゃいます。

先日、お子さんの“催促”で受診されたケースがありました。どういうことかと言いますと、当科を咳が続くという理由で初診され「ぜんそく」の診断のもと治療をしたら、薬が極めてよく効いたのだそうです。1週間後に改善具合をみるために再診をお願いしてあったのですが、あっと言う間によくなってしまったので、つい薬を飲み切って様子をみていたということでした。少しよかったものの、また最近になって症状が出始めました。親御さんは、まだ大したことないと思っていたのですが、お子さんの方から「“咳の止まる薬”が飲みたい」と言い出したために、あわてて当科を受診されたというのです。こういうパターンは私も初めてでした。

ここで分かることは、ご家族が大したことないと判断していても、お子さん本人は結構辛いと思っている可能性があります。今回は自分の思いを伝えることができる年齢だったので良かったのですが、乳幼児なら口で言えない分“早めに”対応する必要があるのではなかと考えます。また症状が安定する前に薬を中止してしまうとぶり返すことが多いので、自己判断はなるべくしないようお願いしたいと思います。

ぜんそくは、寒暖の差が大きい「秋」や「春」が発作を起こしやすいと言われています。強い咳込みや咳込み嘔吐、咳が長引く場合は“風邪”ではなく、ぜんそくが隠れていることがあります。なるべく子供の視点に立って、早めに受診されるようお願い致します。