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ふたつの「専門医」
2008年04月06日 更新

先日、日本アレルギー学会から封筒が届きました。中を開けてみると、「日本アレルギー学会 アレルギー専門医認定証」でした。これでふたつ目となりました。

15年程前に「日本小児科学会」が「小児科専門医」の制度を開始しました。これは「アレルギー」という専門的なものではなく、「一般小児科医」として総合力を試されるような資格です。その試験に合格しなければ、ある程度経験を積んだ“小児科医”として認めてもえないようなものです。いきなりこのシステムができましたので、私よりも2学年先輩(平成2年卒以降)から試験を受けなければならなかったのです。それ以上の先輩の先生はフリーパスで「専門医」の資格をもらっていましたので、当時は「試験を受けなくていいので、うらやましいな」と思っていました。

私も研修医時代から小児科医らしく、アレルギーに限らずいろいろな小児特有の病気を経験してきました。私自身も小児科医としての基本である「日本小児科学会」に所属していますので、その学会が認定する「専門医」の資格は是非とも取っておかねばならないと考えていました。そのためには、総合的な知識を問う専門医試験を突破しなければなりません。その当時も忙しい診療の中をコツコツと勉強し、試験当日まで諦めずに努力していたのを昨日のことのように思い出します。試験は東京で行われ、筆記と面接がありました。試験を受けてみて、結構難しかったのですが、結果は“合格”。「小児科専門医」の資格をつかみ取りました。

それからも「一般小児科医」として更に経験を積むかたわら、「アレルギー」にはこだわって力を入れていました。しかし、福岡に研修に行かずに「アレルギー専門医」の試験を受けていたら、なかなか合格はできなかったと思っています。それくらい、専門医試験は“専門的”なのです。研修先でアレルギーの基本をみっちりと教わってきたからこそ、アレルギー専門医試験に合格できたのだと思っています。ということで、私はふたつの専門医の資格を持っています。「小児科専門医」の資格は、5年目以降の小児科医ならたいていの先生が持っていますが、「アレルギー」という専門医の資格も取って、「この分野なら誰にも負けない」というくらいの“余裕”を持って診療に取り組めるようになった気がします。

ここ最近は春休みのせいもあってか、アレルギーやアレルギーでない新患の患者さんの受診が相次ぎ、「小児科専門医」としてだけでなく「アレルギー専門医」としても期待されているのだと実感しています。特にアレルギーに関しては、軽症から重症までどんな患者さんにも対応できるよう努力し、患者さんや親御さんのご期待に応えられるよう勉強を続けたいと思っています。