昨日のトピックスについて、患者さんから質問を受けました。「食物負荷試験は年に2回しかできないのですか?。うちの子のようにいろんなものにアレルギーがあると解除が進まないじゃないですか?。」というものです。不安でお先真っ暗になってしまったそうです。
いえいえ、ご安心下さい。例えば卵とミルク、小麦のアレルギーをもった子がいるとします。負荷試験は半年くらいあけて、再検査をすることがあります。各食品について年2回の負荷試験をやったとすると合計で6回検査することになります。同一人物だと年に2回だけ技術料を頂けるのであって、残りの4回は相変わらず“ボランティア”となるのです。
そりゃ、お金のためだけに負荷試験をやるのであれば、年に2回だけやって3年かけてやることになるのでしょうが、お子さんの成長や発達に重要なこの時期に、必要な栄養をなるべく充分食べられるようにしなければなりません。自分の利益を優先するような医療はやるつもりはありません。
実際に私の場合は、負荷試験は多種の食物アレルギーのお子さんに対し、5~6回やっている子はいると思います。私はこれからも、今までのペースで患者さんのために負荷試験を続けていきます。最近は幾種類もの魚を口にしてアナフィラキシーを起こすような魚アレルギーの患者さんの受診が増えてきて、食べられる魚は食べさせてあげたいと思い、魚の負荷試験も時々行っています。難しい食物アレルギーの患者さんが当院に集中してきているように感じています。
私が診ているぜんそくの患者さんで、以前ある病院で食物負荷試験を2回やって2回とも重症な症状を起こしてしまったそうです。ちょっと経験不足の先生だったのかなと思ってしまいます。確かに症状が出た方が、「ここが限界だよ」とハッキリ分かるのでメリットはあるのですが、重い症状は出ないに越したことはありません。丁寧に慎重に行えば口の周りにじんましんが数個出る程度で済む場合も多いと思っています。
最近は「お医者さまに任せておけばいい」ではなく「専門医に診て欲しい」という患者さんが多いです。当院の知名度が上がるにつれて、そういう患者さんが増えました。ガン等の他の病気でも、手術経験の多い施設に患者さんは集中してしまいますよね。食物アレルギーについても、食物負荷試験をやっている施設には患者さんが集まりますが、その一方で一度も負荷をやったことのない小児科医が多いのも現実だと思います。となると、同じ小児科、アレルギー科でもその知識や経験には格段の差ができてしまいます。小児アレルギー、特に食物負荷試験に関しては、こだわって患者さんを多く診ている分、当院はそれなりの技術は持っているつもりです。
食物アレルギーのガイドラインによると複数の食物アレルギーがある場合は、食物アレルギーの専門医に紹介することになっています。心当たりの方は、ご期待に添えるよう頑張りますので、受診の上ご相談下さい。


