小児科 すこやかアレルギークリニック

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アトピー性皮膚炎の頻度
2008年04月16日 更新

当院は水曜の午後が休診なので、その日に合わせて市の乳児健診に出掛けています。だいたい月に1回のペースです。

これまでの数回はすべて1歳半健診でしたが、今回初めて4か月健診でした。小児科医として“健診”をしなければなりませんが、つい専門の“アレルギー”にも目がいってしまいます。

アレルギーの病気は、まず出やすいのが、「アトピー性皮膚炎」と「食物アレルギー」です。その後、風邪のたびにゼーゼーを繰り返して「ぜんそく」を発症していきます。その後に「アレルギー性鼻炎」を発症すると言われています。アレルギーの体質を持った人が成長とともにアレルギーの病気をあれもこれも発症していくのを「アレルギーマーチ」といいます。

いずれにしても、小さいうちに発症するのはアトピーなのです。これまでの1歳半健診では思った程多くない印象でしたが、4か月健診に行ってみると、やはり多いと思いました。アトピーもぜんそくも重ければ重い程、どの小児科医が診ても診断は一致しますが、軽症や中等症ですとバラつく場合があります。軽症も診断の定義を満たせば、診断してキチンと対応すべきだと私は思っています。親御さんも、普段の外来での診察の時と違って、湿疹の原因は何なのか是非聞きたいという意気込みで健診に来られているように思います。

私はガイドラインにのっとって診断していますので、湿疹について意見を求められたら、アトピーと判断した場合はアトピーと説明しています。ただ、主治医がそう診断していない場合は、気を遣ってしまいます。治療が必要と考えれば、「主治医の先生に聞いてみて下さい」とお話しすることにしています。“健診”は治療をする場ではないからです。生まれてまだ4か月しか経っていないとはいえ、結構重症な赤ちゃんもいらっしゃいました。

厚生労働省の調査によると、4か月で12.8%、1歳半で9.8%の赤ちゃんにアトピーの症状が見つかったそうです。ですから、1歳半健診よりも4か月健診の方がアトピーの赤ちゃんが多いという私の印象は、このデータからも裏付けられると考えています。なぜ1歳半の方が少ないかといいますと、アトピーで軽い子の場合は、症状が更に軽くなることもあるからです。早いと1歳半前後で軽快していくケースもあるのです。

赤ちゃんのアトピーがなかなかよくならず困っている、もしくは乳児湿疹と診断されているが、かゆみがありよくならない場合は、ご相談下さい。専門的知識を総動員し、赤ちゃんの症状をよくできるよう頑張りたいと思います。