小児科 すこやかアレルギークリニック

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キチンと認識
2008年05月19日 更新

当院は、咳の続く患者さんが子供から大人まで受診されます。最近は遠くから生後2~3ヶ月で、“初めての咳”というような赤ちゃんもかなりの頻度で来られます。

小児科では「咳」はよく見られる症状なので、“風邪”と診断されていることが少なくないのですが、当院ではどこよりもこだわって親御さんに咳について理解して頂いているつもりです。

「咳」で受診される患者さんの中には、それなりの頻度でぜんそくの患者さんも含まれます。特に軽症だと診断が難しい場合もあるのです。ぜんそくと診断したら、当然ぜんそくの治療を行います。一時的に治療する場合もあれば、しっかりと続ける場合もあります。要は、症状に合わせて必要な期間治療するということです。ここは最も時間を要するポイントと言えるでしょう。“症状が消えているのに、治療を続ける”のは理解しづらいことだと思うからです。

これも時々言っていることですが、咳というのは“風邪”だと勘違いして、咳を続ければ続ける程、咳のしやすさが蓄積してしまいます。ですから「予防」が重要になるのですが、医師でも誤解している方が少なくないのです。

当院に通院している患者さんに、初診の時にぜんそく克服のコツをお話しすると、大抵の患者さんがそのままキチンと通院して下さいます。1~2回の通院で咳はかなり出なくなりますが、そんな状況で更に理解して頂こうと、こう言うことがあります。「今までどんなに咳が出やすかったか分かるでしょう?」とお聞きすると、ほとんどの患者さんが「そうですよね」とおっしゃいます。そこで更に「でも本来のこの子は、今の状態が普通なんですよ。これまでは病気がそうさせていたんですよ。」と付け加えると、皆さんはよく理解して下さるように思います。

「咳」に関しても正しい知識を持たないと、子供さんの病気を見逃しやすいのです。熱が続いてぐったりするような強い、切羽詰まったような症状でないのですが、「たかが咳」ではなく「されど咳」と甘く見るようなことはしないで頂きたいと思います。

最近は、学校検診でアトピーと診断されたと当院を受診されるお子さんも多いのですが、寒暖の差が比較的大きいせいか咳が止まらないと受診されるケースが一番多いと思います。咳が出やすいのは仕方ないと思っていらっしゃる方も少なくないです。中には医院に通院しても咳が止まらないから、市販の感冒薬を飲んでしのいでいたなんて患者さんもいらっしゃいます。もっと「咳」について理解し、キチンと治療を受けて頂きたいと思っています。