お子さんが“ぜんそく”を持っていると、「風邪を引いた時」にゼーゼー言ったり、ひどく咳き込んだりすることを経験されたことがある方も多いと思います。
通常は、体調の良さがゼーゼーを封印していているのですが、体調が悪化すると体の余裕がなくなり、封印が解かれてぜんそくが表面化してくるのです。
19日のトピックスにも書きましたが、ぜんそくの出やすい人は予防的治療が必要となります。先の話でお分かりのように、風邪を引くと咳が悪化しやすいので、風邪を引いている時こそキチンとぜんそくの薬を飲んでもらうことが重要になってきます。最近の予防薬は優秀なので、仮に発作を起こしたとしても内服を続けていれば、発作は治まってくるのです。
少し前の話になりますが、当院でぜんそく治療をしていたお子さんが、熱を出して咳も出始めた時に近くの他の医療機関を受診されたそうです。お母さんは当院でぜんそく治療をしていますとおくすり手帳をその先生に見せたそうですが、「今は熱を下げる方が先決だから」と当院の薬を飲まないよう言われたそうです。
結局、熱も咳もよくならず、ゼーゼーも悪化してきたので、数日経ってから当院に来られたのです。風邪薬を処方されていたようですが、中止されていたぜんそく薬も加えたら、まもなく症状は改善しました。実は、先日も同じようなことがありました。正直言って、ちょっと悲しくなりました。
耳鼻科でアレルギー性鼻炎の治療を以前から受けていて、ぜんそくやアトピーで当院を受診されるケースはたまにあります。そういう時は当院の処方との併用が問題になりますが、併用していいと思えば、併せて飲んで頂いております。私の場合は、他科の先生の治療を妨げないように配慮しているつもりです。
きっと私の努力不足なのでしょう。今後は当院かかりつけの患者さんには、お子さんが風邪を引いても、どうしたら最短距離でぜんそくの症状を速やかになくすことができるのか、より丁寧に説明をしなければならないと考えています。私にはまだやるべきことが多いんだなと実感しています。


