昨日の土曜日は、はるばる静岡県から川田先生にお越しいただき、当院で食物アレルギーのご講演をして頂きました。幼稚園や保育園の運動会のイベント等と重なったようですが、多くの参加がありました。ありがとうございました。
1時間10分程の講義は、スライドも見やすく、分かりやすく丁寧に話して下さったので、全員が集中してあっという間で終わってしまいました。食物アレルギーの定義から、診断、治療、主要アレルゲンの説明など盛り沢山でしたが、話も理論的で紳士的でした。私も「さすがだな」と思い、拝聴していました。今年から卵、ミルク、小麦、ソバ、ピーナッツの他にエビやカニもアレルゲンの表示が義務化された訳ですが、その裏話なども聞けてよかったです。
日本で有数の食物アレルギーの先生のもとで3年修行を積んでこられたので、知識は十二分にお持ちであり、私の普段話していることと大きな格差があったらどうしようという心配もあったのですが(汗)、食物アレルギーの患者さんを診る上で、大切な方針は同じなので、基本線は似たようなお話だったと思います。
アレルギー検査は参考程度にすべきで、負荷試験で白黒をつけなければならないと川田先生もおっしゃっていましたが、食物負荷試験は食物アレルギーに力を入れている小児科医なら当たり前にやっていることなのです。これだけ食物アレルギーを持つお子さんが増えているので、ひとりでも多くの小児科医にも勉強して頂いて、対応できるようになって欲しいと思っています。
食物アレルギーはいろいろと解明されてきて、乳児期の血便の原因がミルクアレルギーであるケースもあることが分かってきたのですが、「これは医者が分かっていなければならない病態です」と説明されていましたが、確かにそうだなと思いました。
たいていの小児科医なら細菌による胃腸炎や外科的な病気を考えるでしょうから、病気自体を知らないと診断に辿り着けないのです。血便の原因が特定できず、手術を受けたケースもあるそうです。「知らなかった」では済まない話ですよね。もし、自分の子供なら医療に不信感を抱いてしまうと思います。日頃から学会に参加して、新しい知識を取り入れる努力をしなければならないと再認識しました。私にとっても、いい刺激になった昨日の勉強会でした。
川田先生の医院の開院後の話ですが、今度は私が浜松に出向いてアレルギーの話をする予定になっています。まだ少し先の話ですが、恥ずかしい話をしないよう、新しい情報も加えつつ少しずつ準備を進めていこうと思っています。
先日も書きましたが、6月の勉強会はぜんそくの話をしたいと思います。どうしたら発作を起こさないようにできるかについて解説したいと思っています。
発作を立て続けに起こしたり、入院や点滴を繰り返すようであれば、ぜんそくは重い証拠なのでしっかりと治療すれば、入院や点滴はしなくて済むようになります。点滴を繰り返すことを当たり前や仕方のないことと考えて欲しくないのです。逆に、これまでの治療が重症度に合っているか(適切かどうか)を考えて頂きたいのです。是非、次回以降の勉強会にご参加ください。


