小児科 すこやかアレルギークリニック

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皆、同じでは
2008年05月26日 更新

今日は週末の運動会の代休ということもあってか、年長児の新患の患者さんが多かったでした。

私はこれまで勉強してきたことを、困っている患者さんのために一生懸命説明し、治療しているだけなのですが、「評判を聞いてやってきました」という嬉しいお言葉を聞いたりします。アレルギーに関しては、専門医だけあって最新の治療法も取り入れ、日々努力しているつもりです。このように患者さんが数ある小児科の中で、当院を選んで頂いたことに感謝したいと思いますし、更に期待に応えなければと思います。

先日受診された患者さんで、3つ目の医療機関として当院を選ばれた患者さんが受診されました。ぜんそくの患者さんだったのですが、最初の小児科では咳の度にテオドールという薬で治療をされていました。テオドールは気管支を広げて、呼吸を楽にする薬ですが、最近は気管支の“荒れ(炎症)”を抑える治療を優先すべきと言われています。けいれんを誘発する可能性も指摘されて、最近では他にいい薬があるので、積極的に選ぶ理由がなくなってきています。

症状が良くならずに、病院の小児科に替えたそうです。抗アレルギー薬と吸入ステロイドを処方されたところ、症状はかなり改善したとのことでした。これは気管支で起きている炎症を抑える薬ですし、いまのお薦めの治療です。

通院しているうちに別の先生の診察を受けた時に、症状が落ち着いてきたという理由で、それらの薬の中止を指示されたそうです。あいにく、しばらくして症状が悪化してしまい、また薬を再開されたりしていたようです。せっかくいい治療を受けていたのですが、結果的に薬の中止の時期が早かったのだろうと思います。

今回、期待されてだと思いますが、当院を受診されました。これまでの治療から考えると、テオドールのような気管支を広げる薬だけでは症状を落ち着かせることができず、抗アレルギー薬や吸入ステロイドのような炎症を鎮める作用のある薬をある程度の期間続けなければならないことが分かります。この患者さんは何人かの小児科医に診察してもらっていた訳ですが、治療方針にバラつきがあることが分かります。どの先生も症状をよくしようと治療されている訳ですが、選んだ治療法で治り具合もかわってきてしまいます。これが現実なんだと思います。

患者さんは現在自分の行われている治療が、ベストかどうか知るのは難しいと言わざるを得ません。しかし納得いくまで説明を受けた上で、症状が明らかに改善すれば、治療が正しいことを納得して下さるものと思います。

私は専門病院でトレーニングを受けてきましたし、日本小児アレルギー学会推奨のガイドラインに沿った治療をさせて頂くつもりです。頼られたからには、症状を抑え、ぜんそくを治癒するよう努力しなければなりません。もし自分の選択した方法で症状が落ち着かなければ、ガイドラインを参考に治療のレベルアップをしなければならないのです。なるべく早く症状をコントロールしてあげるのがぜんそく治療のポイントです。

この患者さんが、これ以上医療機関を替えなくていいようキチンと説明し、症状を落ち着かせないといけないと考えています。