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ドクターショッピングの勧め
2008年05月27日 更新

「ドクターショッピング」という言葉があります。意味は、特にアレルギーなどの慢性の病気の症状が良くならないとじきに医院を替えて、医療機関を転々としてしまうことを指します。いい意味で用いられないことが多いですが、今回は敢えてこれをお勧めしようと思います。

アレルギーは、当然のことながら一人の医師に長年経過を診てもらった方がいいですよね。ぜんそくの場合だと、発作が続いているので治療を強化しようとか、最近は発作もなく安定しているので薬を減らそうとか、中長期的な状態をみながらキチンとした治療の継続ができます。

治療途中で医療機関を替えると、また治療のやり直しをしなければならないこともあるでしょう。患者さんはまた最初から経過を説明し、医師の方も治療方針を立てなければなりません。その患者さんが発作を起こしやすい状況もまちまちでしょうから、いろんな面でまた最初からということになってしまいます。ですから、治療の途中で医師を替えることはデメリットも多いと思うのです。

しかし、アレルギー患者さんが一件の小児科にかかっていて、症状が安定していないとしたら医療機関を替えるべきだと思います。軽症でぜんそくと診断されずに“風邪薬”ばかり出されていると診断が違っているので改善しません。また重症なのに治療不足で適切な治療が行われないと、更に悪化してしまいます。

また医療機関を2つ以上かかると、その医院における医療を比べることができます。例えは変かもしれませんが、お母さん方がスーパーのちらしをみてどこが安いとか品定めをすると似ているかもしれません。医師がどれだけ説明してくれるか、治療方針、今後の見通しなどを比較できるのです。残念ながら、昨日書いたように医師の知識に差があるのも現実だろうと思いますので、比べてみることでお子さんによりよい治療を選んであげることができるのです。

小児科医でも、アレルギーの専門か非専門かで、意外な程差が出ることがあります。ある病院で2年半の間に11回ぜんそく発作で入院していた子が、私が対応することでその後の2年半で1回しか入院せずに済んだということもありました。アレルギー学会の推奨した通りの治療をやっただけでです。近間の医療機関でベストの治療が受けられるとも限らないし、医院を2つ以上渡り歩かないと、いい医療に巡り会えないこともあると思うのです。

ぜんそくは、適切な治療により発作をほとんど起こさなくなり、点滴も必要なくなります。アトピーも皮膚の状態をかなり改善させることができるのです。逆にそうしなければ、治る方向にもっていけないのです。時間をかけて説明すると、「もっと早く受診すれば良かった…」と言われ、切なくなることも時々あります。ご相談頂ければ、精一杯対応させて頂きます。