先日、ぜんそくの治療していても、症状が改善しないと小学生の患者さんが当院を初診されました。
小児ぜんそくの治療は、各医師の経験や勘に基づいて行うと、治療にバラツキがでてしまうため、小児アレルギー学会が推奨した“病気の法律”ともいえる「ガイドライン」に則って治療するのがスタンダードとなっています。ぜんそくは重症になればなるほど、ガイドラインを充分活用すべきだし、症状が落ち着かせられない場合はアレルギー専門医に紹介するようにと、これもガイドラインに記載されています。
この患者さんは、とある医療機関でテオドールという気管支拡張薬だけで治療をされていました。最近はテオドールよりも遥かに効果のある薬があるのですが、残念ながら使用されておりませんでした。2年程前に発作で病院に入院してしまい、それを契機にフルタイドという吸入ステロイドが追加処方されたそうです。
小児ぜんそくでも、最近は吸入ステロイドが勧められており、この患者さんでも処方はされていました。しかし、症状が改善されていなかったのです。困ったご家族が、当院の評判を聞いたと先日お子さんを連れて受診されました。
本当はそういった場合でも、その次にどうしたらいいのかも「ガイドライン」にも記載されているのですが、前の主治医の先生は、2年間薬を変更することなく対応されていたようです。もしかしたら、お勧めの治療である吸入ステロイドを処方したので、もう打つ手がないと思っていらっしゃったのかもしれません。
私は重症のぜんそく患者さんの治療も研修してきましたので、どうしたらいいか理解しているつもりです。ガイドラインに沿って新たな方針を決めて、大人にぜんそくを持ち越さないよう親御さんにキッチリと説明しました。
最近は、ガイドラインを参考に治療されている先生が多いはずだと思っているのですが、使いこなすには正しい理解と慣れが問題なのだと思っています。症状が落ち着かなく対応が難しいと思えば、専門医に紹介して下さった方が患者さんのためにもなると思うのです。早く連携がとれるようになるといいなと思っています。


