小児科 すこやかアレルギークリニック

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やっぱりCHANGE
2008年06月27日 更新

私の持論として、「卵や乳製品の“除去”を指示した医師が、“解除”まで面倒をみるべきだ」というのがあります。

患者さんがたくさん受診される中、食物負荷試験のための受診も混じります。当院では真面目に負荷試験を行っています。これまでは、私が柏崎の病院で診ていた子供たちが、上越まで来てくれることが多かったのですが、最近は上越の子供たちも増えてきました。それも他院で卵などを食べないように言われた患者さんたちです。

食物負荷試験は、全国的にも小児科医が100人いるとすると95人以上はやっていないのではないかと思っています。食物負荷試験は、確かな知識と技術を要します。不用意にやって、強いアレルギー症状を起こしてしまうのは、一部の難しい症例を除けば、是非とも避けなければなりません。専門施設でトレーニングを受けていない限りは、小児科医でも荷が重いのではないでしょうか?。

以前、卵製品を食べてアレルギー症状を起こした子に先日負荷試験をやってみました。卵白がクラス3で、測定値が10弱でした。数字がまだ高く、普通の小児科医なら負荷はしないだろうという検査結果だったのですが、負荷試験は成功でした。

一方、小麦アレルギーは、一般的には成長してくると、検査の数字が高くても、食べられる可能性が高いと言われています。先日負荷した子は小麦がクラス2で測定値が3.0の子でした。食べ始めは何ともなかったのですが、食べ進めると口の周りにじんましんが数個出てきました。しばらくは小麦の除去が必要という結論に至りました。

新潟ではトップクラスに負荷試験をやっていますが、やっぱり難しいなと思います。ある小児科の先生は、食物アレルギーのことを「ブラックボックス」と表現していました。人によりけりで、とらえどころがないという意味だと思います。私に言わせると「とにかく食べさせてみないことには始まらない」というところでしょう。手をこまねいているだけでは何も“CHANGE”できないと思うのです。

食物アレルギーを持つ子供の数は増えていると言われています。日本の第一人者の先生の話ですと、主要都市に最低一人は負荷試験のできる施設が必要ということです。ですから、県内でも負荷試験をやる先生が増えて欲しいと思っています。ただし、この春から外来でも保険診療として認められるようになりましたが、よこしまな気持ちで始めて欲しくない、そう思っています。地元(上越はもとより県内)で必要な患者さんは、私がやる心構えはできています。