小児科 すこやかアレルギークリニック

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やりたい事ができているか?
2008年07月07日 更新

毎日の診療に押されて、最近は時間が経つのがあっという間という気がしています。

この7日で当院は誕生10か月になりました。私の開業のきっかけは、毎日外来に立って、困っている患者さんのために診療することでした。そう、病院勤務の時は、週に数回しか外来がなく、患者さんたちにご迷惑をお掛けしていたからです。上越の地で、自分の思ったような医療ができているかどうか、考えてみたいと思います。

当院の最大の売りは、くどいようですが「アレルギー専門医」ということでしょう。普通の小児科の先生よりは、専門的な知識と本場で学んだ技術を持っているつもりです。そもそもアレルギー医療は、時間がかかります。利益を追求する企業のように、単純に「数」を増やすような医療はやりたくないと思っています。以前も書いたように、「どれだけ困っている子供たちの症状を改善させられたか」にこだわった医療を展開したいのです。

開院当初から「先生が来てくれるのを待っていました」なんて嬉しい言葉を掛けて下さる患者さんもおり、当院に信頼を寄せて下さる患者さんが増えてきているように思います。アレルギーの重症患者の場合は、まさに腕の見せどころです。医師の実力の差が出やすいのです。今のところ、入退院を繰り返していた子が入院をしなくなったり、発作を繰り返していたお子さんが、安定した状態を保っております。

一方、軽症な患者さんは「風邪」と診断されていて「アレルギー」と認識してないお子さんはまだまだ多いと思われます。医師でも区別がつけづらいのです。ぜんそくの特徴を熟知していれば、さほど難しいことではありません。目の前のお困りの患者さん一人一人に丁寧に対応していくしかないでしょう。

個人的には、上越はぜんそくでもマイコプラズマでも外来点滴が多いという印象を持っています。これまで他の地域の病院を回ってきての感想です。私は子供の嫌がることはなるべくしたくありません。ただ、点滴がどうしても必要なケースは確実に存在するため、必要かどうかを的確に見極める努力をしています。これも技術が必要だと思います。これまでのところ、ぜんそくもマイコプラズマもほとんど点滴せずに済んでいます。こういう医療を広めたいと思っています。

アトピーの新患の患者さんは相当多いと思います。的確に診断し、ガイドライン通りに生活指導や治療を行っています。今日も“乾燥肌”と診断された患者さんが受診されましたが、アトピーでした。キチンと管理すれば、症状を安定させるのはさほど難しいことではないことを患者さんに伝えたいと思います。当院は宣伝活動は一切やっていないため、知名度が広まるよう努力をしていかなければならないと思っています。

食物アレルギーの確定診断に行われる食物負荷試験は、上越でやっている医院はほとんどなかったと思います。私がやり出したことで、他の先生にも普及してくれればいいと思っていますが、食物アレルギーに関する広い知識と、蕁麻疹などの症状を見極める眼が必要とされており、一人でもやり続けていく心づもりです。新潟県内でお困りの患者さんが当院を頼ってはるばる受診して下さるようにしなければならないと思います。

小児アレルギーにそれなりの技術を持ち、これだけ丁寧に診療をしていても、病院からの紹介はありましたが、開業の先生からはほぼありません。基本的に、口コミで当院を知って受診して下さった患者さんにしか対応できていません。連携なくして、患者さんへのよりより医療は難しいのではないでしょうか?。これも課題のひとつでしょう。

いまだに「風邪は診てくれるんですか?」という問い合わせがあるようです。もちろん一般小児科も対応しています。アレルギーでない場合でも、ある程度時間をかけて分かりやすい医療を心掛けています。でもこんな問い合わせがあるということは、当院の努力不足なのだろうと反省しています。

ここまで書いてきて、私のやりたいことがまだほとんどできていないことに気付きました(涙)。新潟にはアレルギーの専門施設でトレーニングを受けてきた小児科医が非常に少ないのが現状です。私に期待される部分は少なくないと考えており、誠実に患者さんに一人ずつキチンと対応していかなければなりません。一人当たりに時間が掛けなければ、私の技術や信念は伝わりません。一日に多くの患者さんに対応できませんが、信頼を得れるよう地道に努力をしていかなければならないと思っています。