小児科 すこやかアレルギークリニック

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2008年07月24日 更新

先日、7歳のぜんそくの男の子が受診されました。

何でも、これまでかかっていた医療機関では発作を起こすと、点滴と吸入という処置をして、テオドールという気管支を広げる内服薬が出されたいただけだったそうです。お母さんは、いつも同じことの繰り返しで発作がちっとも減らないことに、疑問を感じていたそうです。そんな中、当院では「予防」する治療が受けられると知人から勧められて、受診されたのです。

このトピックスをお読みになっていれば、お母さんのお考えが正しいことがすぐにお分かりだと思います。ぜんそくは発作を起こせば起こす程、発作を起こしやすくなります。それがぜんそくという病気の、もっともイヤらしいところだと思っています。ということは、これまでの治療で少し楽になったかもしれませんが、発作を起こしてから対応をしていたので、“予防する”という意味では有効ではない治療だったことが分かります。

専門医の見解をお話ししましょう。軽症ならば、この対応でよかったのですが、あいにく軽症ではありませんでした。以前から1か月に1回の割合で発作がみられていたのです。1か月に1度程度の発作や咳込みがあれば、「軽症持続型」といって、「予防」的治療をする決まりになっています。この患者さんの場合は、まさにこれでした。

これまでの治療は、10年前では標準的な治療とされていました。当時は小児ぜんそくは8割治り、発作は気管支が細くなって息苦しくなるので、内服や吸入で気管支を広げてあげればいいと考えられてきました。しかし、現在では気管支で起きているアレルギーの炎症を抗アレルギー薬や吸入ステロイドで治療するよう推奨されているのです。医学は日進月歩なので、油断していると医師でさえ、すぐに時代に付いていけなくなってしまうのです。

先日受診された別の患者さんは、やはりぜんそくの患者さんでしたが、転勤族だったため、転居する度に転居先の小児科で治療を受けてきたそうです。しかし、“同じ患者さんを診ているのに”医師によって治療が違ったそうで、お母さんは何が正しいのか、分からずに困っていらっしゃいました。

医師がアレルギーの専門かどうか、キチンと勉強して新しい知識を持っているかで、治療が異なってしまうのは悲しいことです。私の恩師が中心になって作られたぜんそく治療の標準化を進めるためのガイドラインが、まだまだ普及していないのですね。しかも患者さんにとっては、その先生が専門かどうかを見極める術がないのです。近年、小児ぜんそくは5~6割しか治らないという報告もあり、治療の遅れは避けたいところです。

当院は、アレルギーで困っている患者さんに、適切で重症度に合った治療法をお勧めすることをお約束します。それが私のこだわりです。医院にとっての最高の“患者サービス”は、新しく安全で、しかも有効な治療法を提供することだと考えています。