小児科 すこやかアレルギークリニック

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間に合ったー
2008年08月13日 更新

かかりつけの患者さんには申し訳ありませんが、13日から16日まで夏期休診とさせて頂きます。

当院は、アレルギーの患者が多いので、休診の間にぜんそく患者さんが発作を起こしたら、患者さんのご迷惑をお掛けしてしまうという気持ちもあります。しかし、普段から発作を起こさないように治療しているので、定期通院されている患者さんのほぼ全員が、平穏無事なお盆を過ごせると思っています。

乳児ぜんそくは、専門医でも治療が難しいとされています。気管支が細いために、ちょっとの量の痰でも気管支が狭くなり、しかも大人のように痰を切ることができない、また内服治療に対する効きも悪いなどがその理由です。もともとの気管支が細いため、気管支に直接薬を到達させられる吸入に対する治療の反応も悪いのです。その上に夏風邪で熱が続いたりすると、ほぼ間違いなく悪化の一途をたどります。

7月の下旬に熱が何日も続き、ゼーゼーいっていると受診された赤ちゃんは、ちょっと手強かったでした。低酸素など全身状態が悪ければ、入院治療をすべきだったのですが、そこまでではありませんでした。まだ小さな赤ちゃんが強く咳き込んだりする状況は、母としても心が痛んだでしょう。でも咳は上にも書いたように、そう簡単にはなくならないのです。

小児科の先生なら、ゼーゼーがなかなか治らない赤ちゃんの対応に苦慮された経験はおありだと思います。私の場合は、研修先で超重症の乳児ぜんそくの赤ちゃんの治療をしてきたので、他の先生よりもこだわりがあります。その時の知識を駆使して治療を組み立てます。

先の赤ちゃんは夏風邪で予想外に熱が続き、ゼーゼーの改善も思わしくありませんでした。お母さんもお子さんの症状がよくなるために一生懸命に通院して下さり、治療が難しいのですが、当然私も何とかその期待に応えたいと思いました。まさに「母」と「小児科医」の“真剣勝負”といった感じでした。

どの患者さんもそうですが、熱が下がった後は痰が減ってくることが多いです。でも改善がゆっくりなのです。中には「治らない」と医院を変えてしまうこともあるかもしれません。そこは乳児ぜんそくの難しさを理解しているつもりですので、時間をかけて説明すれば私を信用して、ついてきてくれます。通院の都度、症状はゆっくり改善していますので、母の表情も徐々に和らいでいきました。

夏期休診の直前に、そのお子さんが受診されました。咳はほとんどみられなくなっています。お盆は帰省されるかご家族も多いので、「お盆はどこかに出掛けるの?」と聞いてみると「九州まで帰ります」という返事。よく聞いてみると、航空券が取れずに車で行かれるそうです。お母さんは“ドクターストップ”をかけられると思って、私に言わなかったそうなのです。私は「期限を決められた方が燃えるんだけど(笑)」と返しました。患者さんの希望や都合に合わせるのも“プロ”だと思っています。

実は、このお子さんだけでなく、他の患者さんも風邪などを契機に調子を崩した方が何人かいらっしゃいました。その患者さん達の症状にベストと思われる治療をして、ほぼ全員が改善し、お盆をゆっくり過ごせそうな状態にまでになっていると思います。年末の時もそうでしたが、多くの医療機関が休診となる時期には、患者さんや他の医療機関の先生にご迷惑をお掛けしないようにいつも以上に気を遣います。いずれにしても今回も、何とか間に合ってホッとしています。

夏が終われば、秋になります。もっとぜんそく発作を起こしやすい時期なので。夏は調子を崩しにくいはずなのに、調子を悪くなったのでしたら、秋はなおさら要注意です。来週から気を引き締めて、患者さんひとりひとりのために頑張っていきたいと思っています。