小児科 すこやかアレルギークリニック

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2008年08月27日 更新

先日、本屋に行って本をみていたら、ある記事に目が止まりました。

新潟県内には、コンビニエンスストアが750件くらい存在するそうです。歯科医はそれをはるかに上回る1000件もあるのだそうです。同業者の間では、生き残りをかけた激しい競争が行われていることでしょう。

その記事によると、歯科医の5件に1件の割合で、年収が200万以下なんだそうです。医療の世界にも格差社会が進んでいるのですね。お金のことをとやかく言いたくはないのですが、歯科医は6年もかけて大学を卒業して、修行してから開業されると思うのですが、それでは家族を養っていくのも大変だろうと思います。

一方、医師の場合はそこまで飽和状態ではないと思いますが、開業医は増えています。小児科医もここ数年、開業する先生が多いように思っています。特に新潟市は、もう開業する場所がないとも言われているようです。小児科の医院がどんどん増えていけば、明日は我が身かもしれません。

当院は開院してまもなく1年になりますが、重症のアレルギー患者さんが大勢通って下さっています。そんな患者さんのためにも当院が簡単に潰れる訳にはいきません。歯科の分野のことはよく分からないのですが、やはり医院の個性としての「特徴」なり「売り」がなければいけないと思うのです。

数ある医院の中から、患者さんに選んでもらうには、“企業努力”が必要です。広告に多額のお金をかけているところもあるでしょう。当院は、予算がないので口コミに頼っています(汗)。プロなんだから“技術”を売りたいと思っています。それに加えて、誠実に患者さんに向き合い、困っている患者さんに充分説明をすることが“宣伝”になるという手応えは感じています。

当院は「アレルギー」に力を入れています。咳や皮膚症状が良くならないと、患者さんが当院をご指名で受診して下さるようになってきました。ガイドライン通りに、“科学的根拠に基づく医療(EBM)”に沿った医療を行っているつもりです。治療した患者さんから「他の医院に通っていても良くなりませんでした。やっぱり違いますね。」と言って頂けていますので、少しは「売り」にはなっているのだろうと思っています。同じ小児科医でも、患者さんから技術の差を認めて頂けることは、私としても嬉しい限りです。

食物アレルギーを正しく診断するための「食物負荷試験」も県内ではほぼ行われていません。アナフィラキシーなどを理由にやっていない小児科医が多い中、患者さんに正しく、安全な医療を提供するために、時間や手間がかかっても、ずっと続けていくつもりです。

通常の診療を誠心誠意、一生懸命やることを心掛けていますが、他にも力を入れています。月1回の勉強会のほか、今後毎年秋に開院記念として講師をお呼びするイベントを続けたいと思いますし、先日も触れましたが強いアレルギー症状を起こしたお子さんの通う園や学校側との話し合いなどもやっていこうと思っています。

自分で言うのも何ですが、ここまでこだわっている小児科は県内にはないだろうと思っています。ただ、単に“宣伝”のためにやっているつもりはありません。お子さんには症状を抑えるもっと適切な治療があるのに、「うちの子はこれで仕方ないんだ」と諦めて欲しくないのです。新潟の小児アレルギー医療のレベルアップを図るためには、これくらいは誰かがやらなければならないことだとだと思います。

困っている患者さんのために、まだやらなければならないことが浮かんでくるかもしれません。今後も、患者さんのためになることを増やしていきたいと思っています。