今は米の問題で、日本中が大変なことになっています。ほころびが牛肉やウナギなど出るわ出るわといった感じです。
もともと企業と言うものは、営利目的な訳ですから、「どうしたら儲けられるか」を考えていると思います。食品を扱う業者は、企業努力をして正々堂々と品質やサービスで勝負すべきだと思っています。
品質やサービスで勝負するという意味では、“医療”も同じですよね。科学的根拠に基づいた正しい医療を行って、患者さんの症状をなるべく早く軽減するように日々努力すべきだと思いますが、でも当たり前のことなんですよね。以前は「医は仁術」と表されたくらいです。しかし、医者のすべてが正しいことをやっているかと言えば、必ずしもそうではないでしょう。「検査漬け」、「薬漬け」という言葉があるように、大して必要のない検査や処置をして、薬を処方して儲けようという人もいます。
店に入って「この店、怪しそうだから止めよう」と店を出ることはありますが、医院に入って出てくることってありません。それは患者さんが病気や体調が悪く、それを何とかして欲しいという要望があるからです。患者さんは素人ですから、この検査も処置も必要ですと言われたら何も言えなくなります。すべて医者のペースで事が運んでしまいます。それが必要な検査、処置なのかは医者の良心にかかっていると思います。
医者も生きて、家族を養っていくために稼がなければなりません。効率よく稼ぎたいという気持ちも出てくるかもしれません。これ以上は書きませんが、良心的な医療を保ち続けるのは、その医師の心の持ちようなのかもしれません。医療も医師の良心の任されている部分が大きいんだと思います。
先日、別の医院でMRワクチンを受けたお子さんが、数日後に熱や発疹が出たと当院を受診されました。お母さんはワクチンの副反応を心配されており、別のところでワクチンを受けたのなら、何でうちに来るのかなと思っていました。でも、お母さんはお子さんのことを心配されていたので、いつも通り丁寧に対応したつもりです。
診察の最後に、お母さんから「先生、いままでは別の医院でワクチンを受けていたけど、医院を変えると何か影響はないですか?」と聞かれました。思いもかけない質問にビックリしましたが、「そんなことはないよ」と答えました。「主人と相談したんですが、今度からこちらでワクチンも診察もお願いしたいと思っています。」とおっしゃられたので、「分かりました」と返事をしました。
このお子さんはアレルギーのない子ですが、当院はアレルギーの医院と思われているようですので、小児科医として認められて嬉しく思います。でも患者さんの中には、医院を変えるとワクチンも変わって、こどもに悪影響が出るんじゃないかと心配される方もいるんだなとちょっとビックリしました。
この話を伺って、ふと心配ごとが頭をよぎりました。先日、当院のインフルエンザワクチンの料金を2500円にすると発表しました。他の医療機関と差額が1回あたりで500円や1000円だったりしますが、「安かろう、悪かろう」ではありません。“品質”は変わりませんのでご心配なく。“偽装”なんてできるはずもなく、粗悪品を使って安くあげているなんかと誤解されても困ります(汗)。また、今回のお母さんの質問のように、医療機関を変えてもお子さんに何ら影響はありません。
患者さんの経済的負担をより少なく、インフルエンザワクチンを受けて頂きたいと願って、当院の誠意として打ち出した価格設定です。インフルエンザワクチンや小児科の診療も良心的に、地域の患者さんから信頼されるよう努力してきますので、今後ともよろしくお願い致します。


