小児科 すこやかアレルギークリニック

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問診が基本
2008年09月25日 更新

医者は、日々患者さんのために勉強しなければなりません。

今さら、敢えて書くほどのものでもないのですが、医者は皆が勤勉という訳ではなく、怠け者の人間もいます。私自身もそちらの方です(汗)。

しかし、怠け者のくせに勉強会で同じ話をするのは嫌という“習性”があって、今日も週末の勉強会のために「こどもの長引く咳」について話す内容を吟味しています。何となく話せるという漠然とした自信はあっても、医学的に正しいことを話したいし、この際に自身の勉強もしておきたいという考えです。

めっきり秋らしくなってきて、咳の続く患者さんがやや増えてきました。単なる風邪のお子さんもいれば、ぜんそくと診断されるべき子もいるし、診断されているのに症状が治まらない子もいらっしゃいます。当院に来られるのは、他の医療機関に咳で通院しても良くならないという患者さんがほとんどです。

前の治療を見てみると、各先生の“クセ”が見えてきます。そりゃ私にもクセはあるのかもしれませんが、アレルギーの第一人者の先生にも納得して頂けるような治療法を選んでいるつもりです。

ぜんそくなのに“風邪”と診断されているケースもありますし、“気管支炎”や“ぜんそく性気管支炎”と診断されていることもあります。患者さんの親御さん(当然、大人)に咳が長引くので診て欲しいを言われることがあります。ぜんそくが隠れていることが多いですが、内科でもやはり“風邪”と診断されていることが多いように思います。アレルギーのプロほど、ぜんそくなのか、ぜんそくじゃないのかハッキリさせようとするものだと思います。ぜんそくは“風邪薬”が効きませんので、ボヤボヤしていると強い咳が進行し、悪化します。早期発見早期診断を心掛けたいものです。

もちろん、適切に診断されて、治療されているケースもあるのだと思います。しかし、頼ってくれる患者さんの症状を改善させなければ、期待に応えたことにはならないと思っています。いつも言っている通り、治療してみて症状の改善が思わしくなければ、診断や治療が間違っているのではないかという見直す気持ちはとても大切だと思います。

ぜんそくと診断されていても、治療にもいろんなパターンがあります。一番多いのが、重症度の見誤りです。受診時に、ぜんそく発作を起こしているとは限らないので、日頃の状況を丁寧に問診すると、その患者さんの重症度が見えてくると思います。その場の診察で答えを出そうとすると、まずその患者さんの重症度を的確に判断できません。症状を“軽く”みられているので、治療不足に陥ってしまうのです。大切なことは、治療のガイドラインを熟知し、じっくりと問診することです。患者さんのために、問診には時間をかけなければならないのです。症状の改善がイマイチなら尚更のことです。

一定期間、例えば3ヶ月間ぜんそくの治療をして、症状が良ければ治療を中止する場合があります。実は治療中に発作が出ているのを“風邪”と診断されているケースが多いのです。プロがみればまだまだなのに、安定していると判断され途中で止めてしまうので、発作を繰り返してしまうのです。それでは症状は安定しないのです。そういう患者さんは、じっくりと腰を据えた治療が必要だろうと思います。

ぜんそくは、しぶとい咳の続く病気です。中途半端な治療では症状を抑えることはできません。ぜんそくの基本を理解した上で、丁寧に問診しつつ治療法を考えていかないといけません。

先日来られた患者さんは、ぜんそくの治療は夏に止めるものと言われていたようですが、秋になると毎年のように発作に陥っていたそうです。秋は発作が起きやすい季節なので、あまり大胆にならない方がいいと思いますが…。

咳の止まらないお子さんは、見落としや治療不足があるかもしれません。何とか咳は止めたいと思いますので、ご相談ください。