小児科 すこやかアレルギークリニック

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2008年10月13日 更新

時の経つのは早いもので、「すこやか健康フェア」から1週間経ってしまいました。

私としては、このイベントを新潟県の食物アレルギー医療のレベルアップの“切り札”と捉えていたので、相当に力を入れていました。

12日の地元の情報誌「上越タイムス」に、その話題が取り上げられました。池本先生のご講演風景の写真の他に、「抗原となる食品は除去し、別の食品で栄養素を補う。卵など食品によっては加熱で抗原性が弱まるものもある」、「食事との症状の関係を良く観察すること、最大のドクターはお母さん」などと池本先生の強調なさっていたことが的確に文章にされていて嬉しく思いました。

卵や乳製品は加熱によりアレルゲン性が低下します。しかし、小麦やナッツ類はそうではないと言われています。アレルゲンによりそういった特徴を活かして、栄養不足に陥らないようにすることが大切とされています。これは栄養士だけ知っていればいいことではなく、こどもの病気のことで患者さんがいくところと言えば「小児科」ですから、本来なら小児科医も理解していなければなりません。

開業医では、なかなか栄養指導は受けられません。仮に栄養士がいても、食物アレルギーの専門的知識を持った医師がいて初めて生きるのだと思います。同じ理由で、病院でも的確な指導は受けられないと思います。実際、今回池本先生のご講演をお聴きになったベテランの栄養士さんが「今日の話は目からウロコだった」と絶賛されていたくらいなのです。

私自身は、同業者の医療関係の先生方にも参加して頂きたいと願っていたのですが、会場をお借りした上越総合病院の小児科の先生が参加されたくらいだったようです。せっかくいいご講演を頂いたのに、ちょっと残念に思っています。日頃から月に1回行っている院内勉強会も、当院かかりつけの患者さんに限るようなことはしていません。そのまま当院に誘導するようなこともしていません。とにかく、私の得意分野の小児アレルギーに関して“開かれた情報公開”を目指しています。

小さな医院でこういうイベントを行うと、「目立ったことをする」とか「宣伝好き」なんて好ましく捉えていない方もいらっしゃるかもしれません。当院の力を入れているぜんそくやアトピー性皮膚炎よりも、患者さんに最も真実を伝えたいのが食物アレルギーなのです。毎日欠かせない食事において、必要のない除去を続けているのは、“無駄”以外の何物でもありません。検査の値が高いから「強いアレルギー症状がみられると困るから食べないように」と指示しておいて、アレルゲンを試せなくて困っているのに「自宅で少しずつ食べさせてみて」というのは矛盾していると言われても仕方ないと思うのです。当院は、困っている患者さんに“真実を伝えたいという一心”でこういう活動に取り組んでいます。自分の利益だけを考えた宣伝活動とは考えて頂きたくありません。

新潟県に正しい食物アレルギーの知識を普及させるために、医師も含めて食物アレルギーに興味を持って頂けるよう、日々努力を続けていきたいと思っています。