以前も書いたかもしれませんが、基本的に私は怠け者だと思います。しかし、福岡にある日本有数の小児アレルギーの病院で研修させて頂いてから、少し変わったと思っています。
新潟に小児アレルギーの本格的な専門科がほとんどいないせいもあるとも思いますが、新潟ではかなり緩やかに診断や治療されているケースもあります。
軽症ならそれでも良いのですが、軽症でない場合は、症状は改善しないケースが多いのです。そういう患者さんであっても対応して、症状を安定させるのが「プロ」だと思っています。しかし、私がぜんそくについて研修させて頂いたのは平成13年がメインです。こう書いたのは平成18年には食物アレルギーとアトピーをメインに研修させて頂きました。
平成13年だと、もう7年も経っています。この7年の間に、ぜんそく治療の基本は変わりませんが、新しい薬が発売されたりして、少し変わってきています。「プロ」たるもの、新しくて評価の高い薬の使い方はマスターしていないといけません。そういう情報はどうやって入手すると思いますか?。医学書を読んでだと思っていませんか?。
たいていのアレルギー専門医は、アレルギー学会に参加して勉強しています。日本の第一人者の先生方が学会会場でスライドを使って講演して下さるのです。最近は、医学的に正しい根拠をもった治療法を選ぶのが主流で、経験や勘のみに頼った治療は敬遠されています。忙しい日常診療を休んでまで、新しく正しい治療を学ばなければ、時代についていけないのです。
学会会場にいくと、いつも見慣れた顔が並びます。つまり、専門医もしくはアレルギーに興味を持った先生しか参加されないのです。新しい治療は本を読んだくらいでは自分のものにできないので、アレルギー専門医はこぞって参加して、様々な講演を聞いて勉強しています。敢えて書かせて頂きますが、専門医と専門医でない先生の間には、そうやってより差が広がってしまうと言わざるを得ません。
私が病院勤務の頃は、他にも小児科医がいましたので、外来などは代わりをお願いして参加していました。年に4回くらいは学会に参加していました。しかし、開業してみると同じペースで休む訳にはいかないでしょうね…。
医師にはいろんな人がいます。あんまり休んでばかりいると患者さんが離れてしまう、代わりがいないので休んだだけ収入が減る、と考える先生もいるようです。患者さんからみて、もっと良い治療があるのに、古い治療をされてなかなか症状が良くならいとしたら、どう思われますか?。私はそっちの方が患者さんに失礼だと思っています。
25日に日本の食物アレルギーの第一人者の先生が新潟市で講演されます。その前座というか、食物アレルギーの演題がなかったので、私が2題出すことになりました。診療が終わりヘトヘトになりながらも、発表の準備をやっています。恥ずかしい発表もできませんし、いろいろ勉強しながら内容の吟味をしています。
開業医は、孤独です。誰も自分の治療が古いとか、もっといい方法があるとは教えてくれません。つまり治療が“独りよがり”になっても、気づかないのです。患者さんが気軽にかかる開業医こそが、恒日頃からそういう危機感を持って、なるべく学会に参加して勉強しなければならないと思っています。よりこだわっている専門分野ならば、自分の研究の成果を発表するように努力しなければならないと思っています。そうしなければ、自分のレベルをキープできないと思うのです。
25日は、私の話は聞かなくてもいいですが、第一人者の先生から「食物アレルギーの最新情報」という滅多に聞けないような、すばらしい講演が聞けると思います。食物負荷試験の話も出ると思いますし、多くの小児科の先生には是非参加して頂きたいと思っています。上越は、新潟市まで遠いですし、いろんな意味で不利なんですよね。土曜の午後はインフルエンザワクチンを予定していましたが、学会のため休まざるを得ません。その代わり、キッチリ勉強させて頂こうと思っています。


