小児科 すこやかアレルギークリニック

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あれれ
2008年11月08日 更新

当院には、中越地方から受診してくれる患者さんがいます。お兄ちゃんが食物アレルギーがあり、お母さんは弟さんが食物アレルギーを発症しないかどうか、とても心配されていました。

ある日のこと、体にじんましんとは異なる大きな赤い斑点ができたそうです。母は食物アレルギーの症状が出たものと思い、その時間は夜だったので夜間救急を受診しました。

担当は内科の先生だったそうですが、診断は「はしか」ということでした。熱もなく、細かい発疹が出た訳でもないのにです。母が「アレルギーでないですか?」と聞くと、「アレルギーではこんな皮膚にはならない、熱もこれから出るから」と説明されたそうです。

結局、熱も出ず、翌日には発疹は消えたそうです。つまり「はしか」ではなかった訳です。デジカメで発疹の様子を見せてもらいましたが、一見して「はしか」とは異なります。“乳児”で“派手な発疹”ということで「はしか」と勘違いされたようです。ただし、小児科医でこういう勘違いをする医師はまずいないでしょう。なぜなら、見逃してはならない病気だからです。

ちなみに、お母さんはその先生が自信満々に「はしか」と診断されたので、数日前に受診した当院でうつされてしまったと思ったそうです。誤解は解けたのでいいですが、ちょっと“あれれ”っという対応でした。

近頃は、夜になると寒さが身にしみる季節になってきました。寒いと両頬が赤くなる子ってよく見かけますよね。先日受診されたお子さんは、毎年この時期は赤い頬になるそうです。数年前にある医療機関を受診すると「リンゴ病」と診断されたそうです。また翌年に頬が赤いので受診すると「リンゴ病」と診断され、毎年のように「リンゴ病」を繰り返していたのだそうです。

先日、当院を受診され、お母さんがそのことを話して下さいました。「リンゴ病」は基本的には1回しかかからないはずです。また腕や太ももにも網目状の発疹が出るはずなのに、診察しても認めませんでした。毎年かかるはずもなく、ちょっと“あれれ”っという対応だと思います。

人間は誰でもミスや勘違いをするものです。それは医師であってもです。しかし、今日出した2つのケースは、親御さん自身もその診断に「本当だろうか?」という思いもあったようです。我々医師は、患者さんに不安を与えてしまうような単純ミスをなくさなければならないと思うのです。診断に自信がなければ、分かる人に相談して自身のスキルアップをする努力は必要だと思っています。

私自身も、アレルギーには一応自信はあります。ぜんそくやアトピーの診断は適切に行っているつもりです。ただ、医学は日々進歩しています。アレルギー以外の分野でも、新しくてそれなりのレベルの医療を提供できるよう頑張っていきたいと思っています。