先日、ある患者さんが受診されました。問診票に書かれた電話番号は0997から始まっていました。
どこの市外局番かお分かりですか?。答えは奄美大島です。いえ、別に鹿児島の方から通院されている訳ではないですよ。
上越の方が里帰り出産され、こちらにいるうちにアトピー皮膚炎を発症し、当院で治療していたのです。先日ご実家に戻ってこられたのですが、また皮膚の具合を診せに受診して下さったのです。慢性疾患ならではの、“つながり”だと思っています。
生まれて間もないお子さんに、「アトピー性皮膚炎です」と診断することは、お母さんにとってガンの宣告に近いものがあるかもしれません。しかし、治りにくい湿疹があって心配しているのも事実だし、薬をちょっと塗って、すぐに良くなるものでもありません。しかし、治らない病気ではありません。誠意を持ってキチンと説明すると、前向きに頑張ろうと思って下さるし、こうやって実家に戻られると、最近の状況を診せにきてくれます。
また、食物アレルギーについて相談もあり、熱心にメモをとりつつ質問をされていきました。離乳食の進め方や、食物アレルギーがある時の母の食事制限について、次の子を妊娠した際の食事制限など、いくつも疑問に思われる項目があったようです。奄美ではなかなか食物負荷試験もできないでしょうから、上越に戻っている最中に卵の負荷試験をやりましょうともお話ししました。
当院には、他にも埼玉や長野、佐渡などからも同じようにこちらに戻ると受診して下さるお母さんがいらっしゃいます。実家に帰った際に、熱を出して受診することはあるでしょうが、こういうケースは、特に開業医ではあまり多くないと思います。信頼して頂いているのかなとちょっと自信がつきます。
先日、受診された患者さんの住所は群馬県でした。ご実家は糸魚川で、食物アレルギーで受診されました。よく診察してみると、アトピー性皮膚炎もあります。群馬県は小児アレルギーの専門医が多い県ではありますが、お母さんのお住まいに近くには小児アレルギーの専門医がいないらしく、「こんなにキチンと説明してもらったのは初めてです」と言って下さいました。診察の最後に「群馬は近いので、また来ます」とおっしゃっていました。
“母は強し”ってことでしょうか?(笑)。


