小児科 すこやかアレルギークリニック

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大人のぜんそくも
2008年11月24日 更新

ぜんそくと正しく診断されずに困っている患者さんは多いのは事実だと思います。ただし、これはこどもだけではなさそうです。

大人も同じことだと思います。特にぜんそくは、咳が出れば“風邪”と思い込みやすいのです。これは患者さんもそうですが、医師もそういうところがあります。患者さんが「風邪の咳が長引いて…」なんて診察の時に言うことが多いと思うので、なおさら医師も“風邪”と考えてしまうのかもしれません。でも、咳の長引く病気はもっと沢山あるはずなんですよね。

ましてや、大人は気管支がこどもに比べて太いので、ゼーゼーなどの典型的な症状は見られにくいのです。こどもの頃にぜんそくがあって、一旦症状が落ち着いて治ったと思っていたのに、大人になってから再悪化することも有り得ます。当院は、咳の長引くお子さんが受診すると、全員に家族歴を聞きます。それでお父さんやお母さんご自身が“風邪”と思い込んでいたものが、実は“ぜんそく”であると判明することもあります。

先日受診されたゼーゼーの続く赤ちゃんのお父さんも、こどもの頃にぜんそくで悩まされたそうです。県外の医療機関に週に2回電車で通っていたそうです。一時良かったのに、数年前から咳が長引き始めました。ご本人や周囲は“風邪”と考えられていたようですが、症状からぜんそくが再悪化しているのは明らかでした。呼吸機能検査も行いましたが、「ぜんそく」のパターンでした。

まず、問診でぜんそくがあるか見極め、呼吸機能検査で更に確定する。こういった専門的な診断は大切です。現実問題として、呼吸機能検査をやり的確に判断できるのは呼吸器内科の医師か、小児アレルギーの専門医だけだと思います。的確に診断できる医師ならば、ぜんそく自体の重症度も把握できるはずですから、適切な治療ができると思っています。

大人の場合ですとぜんそくの典型的な症状が出れば、医療機関に行くと“吸入ステロイド”をポンと処方されると思います。大人のぜんそくは、病気で悩んでいる期間や重症度などにより治療が変わってきます。確かに吸入ステロイドは効果的だと言われています。しかし、重症な患者さんなら吸入する量、併用する薬剤を考えないといけません。その辺の判断は、専門医しかできないのです。

ぜんそくが軽症ならいいのですが、重症ならば専門医でないと対応が難しいと思います。残念ながら、医師なら誰でも軽症から重症までの大人のぜんそくを診られる訳ではありません。大人の患者さんも、こういうことをご理解頂きたいと思っています。