小児科 すこやかアレルギークリニック

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いつもなら点滴に
2008年12月09日 更新

ある医療機関にぜんそくでかかっていたお子さんが、アレルギー専門ということで当院に移ってこられた患者さんがいました。

ぜんそくは慢性の病気です。すぐには治りませんので、咳のない安定した状況を作らなければ治る方向には持っていけません。ぜんそく患者さんが「咳」をした場合、それが「風邪」の咳なのか「ぜんそく発作」の咳なのかを見極められなければなりません。それを最低限患者さんに説明しておかなければならないものだと思いますが、あまり説明されていないように思います。

その他にも、ぜんそくの患者さんに日頃から注意しておいて頂きたいこと、理解して頂きたいことは沢山あります。小児科医は風邪や胃腸炎などの急性の病気の他に、アレルギーなどの慢性の病気にも対応しなければなりません。診察時に一方通行でなく、質問を受けながらいかに正しい知識を理解してもらえるかがポイントです。当院はどこよりもこだわって説明しているつもりです。

先の患者さんにも、かなり時間をかけて説明しました。お母さんも初めて聞いたようなことも沢山あったそうです。かくして、私の知識や技術を信頼して下さり、当院での治療が始まりました。

アレルギーの専門医は、症状の悪化をサキヨミするので、対応は早いものです。悪化し切ってから治療してでは遅いのです。何日も点滴に通わせる小児科医もいるようですが、治療の開始をもっと早くすれば点滴は減らせるはずだと思っています。だいたい点滴などの子どもの痛がるような治療をなくす努力をする姿勢が本当の「プロ」だと思います。

冒頭の患者さんは、当院で治療を始めさせて頂いてさほど時間が経っていないのですが、かなり症状は安定の域に達していました。しかし、ある日のこと、急に咳が出てきたとお母さんがお子さんを連れて受診されました。

私は、この患者さんに限らずいつもやっていることなのですが、「何故悪くなったのだろう?」と考えました。その答えを考え、対処する薬を追加しました。そして1週間後に受診して頂きました。

私も良くなっていたのかどうか気になっていましたが、診察室に入ってこられたお母さんの第一声はこうでした。「今までならそのまま悪化して点滴になっていたのですが、お陰さまで良くなりました。ビックリしました。」というものでした。更に私の技術を信頼して下さったようです。

小児ぜんそくのプロは、治療を的確に行っているので、ごく一部の超重症の患者さんを除けば、点滴も入院さえもすることはなくなるのが普通です。技術があればある程、痛みを伴う治療をする必要はなくなると言っても過言ではありません。

ぜんそくは悪くなってから治療を開始し、点滴に通うのが当たり前だと思っていませんか?。それは決して正しくありません。いつも言っている小児ぜんそくのガイドラインには、点滴を繰り返す治療は勧めておりません。上越市やその近隣の地区に正しいぜんそく治療を広めたい、という熱意を持って診療を続けたいと思っています。