小児科 すこやかアレルギークリニック

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来年の豊富のひとつ
2008年12月31日 更新

もう大晦日なんですねー。

昨日も今年を振り返ってしまいましたが、この1年間良心的な医療を頑張ってきたという自負はあります。

昨日も触れたように、初診の患者さんに30分も時間をかける開業医は珍しいと思っています。しかし、そういう医療を求めて患者さんが遠くから受診されるということは、ニーズがあるということです。いくつもの病院や医院を通り抜けて、当院を受診して下さることは、経営面では効率は悪くても、それをするのが当院の個性であり、期待されてる表れだと思うので、来年も続けていきます!!。

患者さんサイドに立った医療の最たるものが「食物負荷試験」といえるでしょう。小児科医は、食べられるようなことを言って強いアレルギー症状が起きてしまったら、責任問題になります。確率的に食べられる頻度が上がる“2歳頃”を目安に「2歳まで卵を食べさせないように」と説明する医師がとても多いように思います。

しかし、患者さんの気持ちを思えば、何でも口にしようとする2歳まで卵の完全除去なんて、とても困難なことです。どの病気もそうですが軽いものから重いものまであります。食物アレルギーなら、2歳を待たずして卵焼きを食べられる子もいますし、小学校に上がっても食べられない子も存在します。

医学は、エビデンス ベイスト メディスン(EBM)といって医学的根拠のないものは治療に採用しなくなってきています。“一律に2歳まで”というのは、医学的に正しいとは言えないのは一目瞭然です。1歳で食べてもいいのか、それとも食べられないのかをハッキリさせ、患者さんが除去を続ける精神的負担を取り除くための検査が「食物負荷試験」なのです。

年末に、地元の小児科の先生から食物アレルギーの患者さんの紹介(2名)がありました。ジャガイモと子持ちシシャモがアレルゲンとして疑われているという話でした。その先生から園の方へこれらは食べないように指導があったようです。初診された時に、じっくり問診してみると明らかなアレルゲンとは言い難く、「食物負荷試験」の適応と考えられました。ご紹介ありがとうございました。

結果は、異常なし。ジャガイモも子持ちシシャモも食べても問題なかろうという結論に至りました。園での解除もして良いだろうということになりました。お母さんは二人ともホッとして喜んで帰っていかれました。

正直言って、私自身もジャガイモと子持ちシシャモの負荷試験は初めてのことでした。しかし、何度も「食物負荷試験」をやっているので応用は利きます。いつも通り、無事に試験を終えることができました。日頃から負荷試験をやられていない先生には荷が重いだろうと想像されます。

上越市は、新潟県で3番目に大きい街です。中越や下越から負荷試験の紹介はあるのですが、なぜか地元からは今回が初めての紹介でした。地元の先生から私の腕を認められていないのかもしれませんが、地元にも困っている患者さんは多いはずです。食事の制限は、必要最低限にすべきであると、小児アレルギー専門医は考えています。“2歳まで待っている”患者さんを一人でも減らしたいと思います。そのためには、地元からの紹介が増えなければなりません。

この2人のお子さんのお母さんのホッとした笑顔がある限り、私は「負荷試験」を続けていきます。来年もまた、私の得意分野を活かして、更に患者さんに貢献できるよう頑張っていかなければならないと考えています。