小児科 すこやかアレルギークリニック

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20歳のスタート
2009年01月30日 更新

先日、20歳のアトピー性皮膚炎の患者さんが受診されました。

これまでいろんな医療機関を受診して、なかなか症状が改善しなかったそうです。それだけでもお母さんのストレスになっていたに違いありません。ところが、ここ最近になって魚を食べるとじんましんが出る、煮干しを触っても手が赤くなるなどの症状が出始めたそうです。

魚はこれまでも食べていたのに、何がどうなっているかも全く理解できない状況で、それこそ藁をもつかむ思いで遠方の、評判がいいという噂を聞いた皮膚科を受診したそうですが、2時間待って「治らない」と言われたそうです。

絶望していたところ、たまたま当院を存在を知り、受診を希望されたそうです。当院は小児科ですので、基本はお子さんのみを対象にしています。子どもが好きで小児科を選びましたので、大人というよりは、アレルギーで困っている子どもを診たいと思っています。実際、アレルギーで困っている子ども達が連日当院を受診されています。

今回の場合は、患者さんは子どもとは言えませんがお受けすることにしました。お母さんから事前にメールで相談を受けていたのですが、魚のアレルギーが強く疑われており、皮膚科の先生がみな食物アレルギーに深く精通しているとは限らないからです。こだわって福岡の専門病院で食物アレルギーも学ばせて頂いた者として、キチンと対応しなければならないと考えました。

当院としては、いつものことですが30分以上を説明し、魚のプリックテストも行いました。検査をした全種類が大きく腫れ上がり、魚アレルギーがあることを証明し、現状では魚の摂取は難しいこともご理解頂きました。アトピーについても時間を割いて、こうすれば良くなるだろうというお話をさせて頂きました。

以前かかられた先生の診療スタイルをどうこう言うつもりはありませんが、「治らない」のが事実だとしても、この患者さんには私のやり方で対応させて頂いたつもりです。

先日、診療後にお母さんからメールを頂きました。「これまでずっと悩んでいたが、現実をキチンと説明してくれて感謝している。アトピーも治療がキチンと始められて何よりも嬉しい。これからもよろしくお願いします。」というような内容でした。医者冥利に尽きると言っていいほど、私自身にとっても嬉しい言葉でした。

患者さんからのこういった言葉を糧に、これからも頑張れそうだと感じています。