小児科 すこやかアレルギークリニック

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2009年02月27日 更新

水曜日の夜、テレビをつけたら「ザ!世界仰天ニュース」をやっていました。

チャンネルを回すと、「出産で生死さまようアレルギー」というタイトルでしていたので、番組の途中からでしたが見始めました。ご覧になった方もいらっしゃると思います。

2008年の6月のことだそうでうが、ある女性が帝王切開の手術中に、顔が腫れて、呼吸困難を経て呼吸停止になったそうです。病院の中にいたこともあり、すぐさま緊急処置がなされ、一命を取り留めたそうです。無事に生まれた赤ちゃんのためにも良かったと思います。

原因は、何と医師の手袋でした。そんなことあるのかと思われますよね?。実は、この女性は以前歯科助手として働いていたことがあるそうです。アレルギーの専門医なら、それを聞いただけで「あー、それかー」と分かってしまいます。

以前から仕事をしていた時に、ゴム手袋をはめた時に手がかゆくなるという症状がよくみられていたそうです。実は、それでゴム(ラテックス)に敏感な体質になってしまったのです。そんな状態で、ゴム手袋をした医師から手術を受けたので、アナフィラキシーショックという極めて重いアレルギー症状を起こしてしまったのです。

ゴム手袋は、歯科医師の他に、外科系の医師や手術室勤務の看護師もよく使用しています。医療関係者にラテックスアレルギーが多いことも知られています。企業努力をしている病院では、キチンと対策をしています。つまり、ラテックスの少ない手袋を導入しています。ラテックスの含有の少ない手袋は高価だそうですが、患者さんのためにコストをかけていることになります。

ネットで調べてみると、こんなことが書かれていました。アメリカでは医療器具へのラテックスの含有量を表示する法律が施行されているそうですが、日本では厚生労働省の注意喚起程度で止まっているようです。つまり、医療現場でのラテックスアレルギーの認識が浸透していないのが現状のようです。

数年前のデータですが、様々な病院にアンケート調査をしてみると、「これまで患者がいなかった」、「考えたことがない」、「知っているが対応できていない」という病院が大多数を占め、ラテックスアレルギーに対応できている病院は極めて少ないことが明らかになりました。

冒頭に挙げた女性の手術は2008年のことであり、ラテッスクアレルギー対策をしている病院での出産であれば、何も起きなかった可能性があります。もしくは、手術前にラテックスアレルギーの有無について聞いていれば対応ができたかもしれません。

アレルギー専門医の間では、ラテックスアレルギーで強い症状を起こし得ることは、以前からよく知られています。しかし、アレルギーの専門でない医師はよく知らないし、対策も遅れているでは、安心して手術も受けられないということになりかねません。患者さんは手術中という全くの無防備な状態です。アレルギー患者が増え続ける現代において、どの医療機関も対策を講じないと、患者さんが不利益を被ることになってしまいます。

患者さんは、ご自分のためにもアレルギーについて関心を持たなければならないと思います。自分の身は自分で守る、そういう姿勢も大事だと思っています。