小児科 すこやかアレルギークリニック

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勉強会で思ったこと
2009年03月02日 更新

28日は診療が終わった後、1か月に1度行っている院内勉強会を行いました。

食物アレルギーは子どもに多い病気ですが、頻度的には乳幼児で5%以上にのぼるとされています。ですから、食物アレルギーで困っている患者さんとそのご家族は多いと思います。そして正しい情報を欲しているはずです。

当院は子どものアレルギーに関して情報発信を行っていますが、上越市内でも知名度が高くないので、ホームページや院内掲示で告知しても、参加者はそんなに多くは集まりません。とても残念なことです。

しかし、人数が集まらないから勉強会はしないというのは、違うと思います。正しい情報を学びたいという患者さんがいれば、是非ともやるべきと考えています。

ミルクのアレルギー検査が高いから乳製品のすべての除去を指示されたり、ご飯を食べていたのに米の値が高いから高価なアレルギー米を勧められたり、卵アレルギーなら鶏肉、ミルクアレルギーなら牛肉も除去すべきと説明されたり、食物アレルギーは一律2歳まで食べないように指導されていたりなどなど、これらはすべて実際に医師の指導によるものです。食物負荷試験が存在する事自体、患者さんが知らされていないケースがほとんどです。

28日の勉強会でも、食物アレルギーの内容だったのですが、初めて参加する方、常連の方もいらっしゃいました。当院かかりつけの方ばかりなので、勉強もしているし、私も細かく説明していますので、専門でない小児科の先生よりは、臨床面での知識は豊富なのではないかと思ってしまいます。勉強会の参加者なら、先程の指導が正しいかどうかすぐに分かると思います。

知っている人は知っている、知らない人は損をするではダメだと思っています。何とか食物アレルギーの正しい知識を上越地方、ひいては新潟県内に広めたいと思っています。

比較的最近、地元の病院で指導が受けられないと当院に通院し始めたお母さんがいるのですが、周囲に食物アレルギーで困っているママ友達もいなくて、自力で頑張っていらっしゃいました。しかし、素人が自力でやるには限界があります。今回の勉強会には、当院でトップクラスに重症の食物アレルギーの子を持つお母さんも参加して下さいました。そのお母さんと顔合わせをしたいと思っていたのですが、ようやくそれが実現できました。

お母さん同士、市販されている製品のどれには何が入っていないから食べさせられるなどと情報交換していたようです。やはりお母さん同士のつながりって大切なんですよね。

都会に行けば、食物アレルギーに関する親の会がいくつもあるようです。しかし、新潟のような地方ではまず期待できないでしょう。ましてや新潟や東北は食物アレルギーの専門医が極めて少ない状況なのです。勉強会が終わった後の、お母さんの情報交換する様子を見て、新潟にも“親の会”みたいなものが作れないかと強く思いました。そのためには、手始めとして患者が多いであろう新潟市などへも出張して、私が講師として食物アレルギーの基礎知識を広めるような勉強会を行った方がいいのではないかと思ったのです。

食物アレルギーでオーバーな指導をされているケースはとても多いと思います。私もまだまだ勉強不足で、修行を積まなければなりませんが、私のちょっとしたアドバイスで厳しい除去を軽減できる可能性は多いにあると思っています。

今回の勉強会で、“親の会”のこと、出張勉強会のことを思いつきました。間違いなくニーズもあると思います。どのように実現していくか、当院の課題として考えていきたいと思っています。