この4月から入園されるお子さんも多いと思います。
食物アレルギーの頻度は0~1歳で多く、徐々に加齢とともに低下していくことが多いと思います。入園されるであろう3~4歳の頃は、まだ卵やミルクアレルギーが完全に解除されていないケースも多いと思います。
アレルギー体質が強いと、アレルギー検査の値の下がりが悪いことがあります。このことは「食物負荷試験」をやっている医師がよく知っている事実です。年齢が上がってくると、食べても何ともないこともよく経験しますので、アレルギー検査の値の下がりが悪くても「実際に食べさせてみましょう」ということになるのです。「医院で私の目の前で食べさせてみましょう」と言うと、ほとんどの親御さんがホッとした表情を浮かべます。
普通ならアレルギー検査しか、食べられるかどうかの“指標”がないので、正確な判断は困難なのは事実です。いつも言っている通り「食物負荷試験」という専門的な技術を持っているかどうかは、大きな差になると思います。
先日、「園の先生からここ(当院)に行くように勧められました」とおっしゃる親御さんが受診されました。相談のメインは食物アレルギーでした。
その園は、当院から結構離れていました。私の記憶が確かなら、その園から当院にインフルエンザなどの感染症で、当院にかかったお子さんはいないのではないかと思います。何故その園の先生が、当院が食物アレルギーの専門的診療をやっているのをご存知だったかはよく分かりません。突然の“ご指名”に、ちょっとビックリしました。と同時に、当院のこだわっている食物アレルギーの正しい医療が地元に評価されてきているのかと思い、嬉しくなりました。
以前行った血液検査では、卵、ミルク、小麦、大豆、落花生、魚などが陽性でした。専門医から指導を受けていなかったようで、除去しているはずなのに知らないうちに様々な食品を食べていました。そのことを言うと「本当ですね…」って反応でした。もともと、いろいろな種類のアレルゲンをお持ちの場合は、アレルギー専門医に紹介しなければならないことになっています。今後は「食物負荷試験」をやりながら、食べられるものを増やしていきましょうということで納得して頂きました。
実は、これまで関東の方にいらっしゃったようです。お気の毒なことにぜんそくもアトピーも合併していました。ぜんそくのコントロールはできていましたが、皮膚の状態は今一歩で、ちょっと過小治療と判断されたので、こういう治療をした方がいいのではないかと提案したところ、すべて当院での治療を任されました。お子さんはもちろん、ご紹介頂いた園の先生の“ご指名”に応えなければならないと思っています。
こういう患者さんひとりひとりに誠実に対応して、アレルギーで困っている患者さんが一人でも多く、正しく適切な診療を受けることができるよう、努力を続けなければならないと考えています。


