小児科 すこやかアレルギークリニック

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祖母の勧め
2009年04月04日 更新

先日、新患の患者さんが受診されました。

新患の問診票には、現住所も書いて頂いています。見ると北陸のある県名が記載されています。

地元の小児科医で皮膚の治療を受けているそうですが、当地に帰省中に祖母から当院を受診するように勧められたそうです。非常に光栄なことですので、是非とも期待に応えたいと思いました。

結論から言うとアトピー性皮膚炎でした。当院に来られる患者さんによく見られるパターンで、診断名も告げられずに軟膏だけ処方されていました。それで良くなればいいのですが、良くならずお母さんもかなり心配されていました。

一般的に開業医は一人で診療していますので、他の医師が「これはアトピー性皮膚炎ですよ」と教えてくれないので、乳児湿疹や乾燥肌などと誤解されていることが多いように思います。私のよく言う過小診断、過小治療になりがちです。頼られたからには、診断と治療の説明をしない訳にはいきません。地元のかかりつけの先生には申し訳ないのですが、「これはアトピー性皮膚炎で、保湿剤と炎症を抑えるステロイド剤をこう塗るといいですよ」と塗り方、減らし方まで説明しました。お母さんも「来てよかった」とおっしゃって下さり、「帰省時にはまた来ます」と言って帰って行かれました。

かかりつけの先生の方がこのお子さんを長く診ていて、お母さんとも馴染みのはずですが、初めて会ったのに誠心誠意尽くして納得のいくように時間をかけて説明すると、とても信頼して下さるように思います。

ちょっと不思議だったのは、“祖母の勧め”ということ。アレルギーについては専門的に診療しているつもりなので、お母さん同士で「どこの小児科がいいか」なんて話題にはなるでしょうが、「何でおばあちゃんなんだろう?」と思ってしまいました(笑)。

当地は都会ではないので、必ずおじいちゃんおばあちゃんがお孫さんを連れて来られるケースも少なくありません。おじいちゃん、おばあちゃんの世代では子どもの頃にぜんそくやアトピーが稀だったでしょうから、“アレルギー”自体がよく分からない方も多いと思うのです。孫のために頑張っている方も多いので、自分としては分かりやすく説明しているつもりです。

その結果、おじいちゃんおばあちゃんの間で少しはいい評判が立っているのなら嬉しいのですが、真相はよく分かりません。いずれにしても、アレルギーは慢性の病気のため、おじいちゃんおばあちゃんにもある程度は理解して頂かないといけないと思っています。「かわいい孫のため」と一生懸命なおじいちゃんおばあちゃんのためにも、誠実に診療を続けていこうと思っています。