小児科 すこやかアレルギークリニック

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「夢みたい」
2009年04月23日 更新

食物アレルギーは、県内は専門医が非常に少ないため、患者さんは日々ご苦労されていると思います。

当院から100キロくらい離れた街から受診される患者さんは、ぜんそくやアトピー性皮膚炎よりも食物アレルギーを持ったお子さんが多いです。困っている患者さんがいかに多いかを象徴していると思います。

卵白、ミルク、小麦、大豆、ピーナッツ、エビのほかにソバ、ゴマ、魚、フルーツなどが陽性の患者さんが当院には多くいらっしゃいます。

アレルゲンは圧倒的に卵白が多いのですが、アレルギー体質の強いお子さんはその他にミルク、小麦のアレルギーを合併しているケースも結構あります。

親御さんは卵製品を除去するだけでも大変だと思います。だから私は「食物負荷試験」にこだわっています。いつも言っている通り、アレルギー検査が陽性でも食べられる可能性は結構あるのです。福岡の病院で指導して頂いた先生から「何とか食べさせてあげたい」という思いから、アレルゲンを含む食品にチャレンジする姿に“感動”しました。本当に“感動”という言葉が当てはまるのです。それ以来“新潟県内に「食物負荷試験」を普及させたい”と考えるようになりました。

卵の他にミルクアレルギーが合併すると、大変さはさらに数倍になります。卵とミルクを含む食品はかなり多いからです。しかし、食物アレルギーの患者さんを多く診ていると、さらに小麦アレルギーを合併すると、食物除去は困難を極めると言っていいでしょう。患者さんの親御さんでなければ、その大変さは到底理解できないと思います。

小麦アレルギーはあるけれど、卵も乳製品も食べられるというお子さんは少ないと思います。つまり、何種類も食べられないことを表します。小麦がダメだと、ご飯以外の主食に使えるパンや麺類が使えません。おやつのビスケットやクッキーは小麦を含みます。おやつもままなりません。

これをお読みの小児科の先生は、スーパーやコンビニで原材料表示をよく見て頂きたいと思います。ほとんどのものに卵と乳製品と小麦のどれかが含まれているはずです。「アレルギー検査が高いから卵と乳製品と小麦を食べないで下さい」と口で言うのは簡単です。実際にそういった食生活を行うのは、病気のない人には想像を絶する世界に違いありません。

当院では4月から「食物負荷試験」を再開しましたが、毎日食物アレルギーの相談が何件もあります。「先生、今度何を食べさせたらいいですか?」という感じです。卵、ミルク、小麦を除去中のある患者さんに「そうだね。小麦に挑戦してみますか?。」と言ったら「食べられたら夢みたい」と返ってきました。

このお子さんは小麦の値はまだ陽性ですが、小麦だと卵やミルクよりも数字が高くても食べられる可能性があると思います。お母さんの返事を聞いて、闘志が沸いてきました。「是が非でもこの子に小麦を食べさせてあげたい」と思いました。(※ごく一部にとても過敏な方がいて、解除の難しい小麦アレルギーが存在します。注意が必要です。)

いくつもの食品を主治医から除去の指示をされている患者さんは、一度ご相談下さい。こういう患者さんを抱えている小児科の先生は、患者さんのためにも紹介して下さい。なるべくなら“夢”をかなえさせてあげたい、そう思っています。