当院は、アレルギーを専門としたこれまでの上越にはなかったスタイルをとっています。
最近の傾向としては、上越市は結構広いのですが、上越市全域や市外から“乳児湿疹”のお子さんが受診されます。治療しても“乳児湿疹”が治りづらいと、当院を受診して下さいます。診断されていなくてもアトピーだと薄々気付いている方もいらっしゃいますし、“乳児湿疹”だと信じ切っている方もいます。という意味では、当院はアレルギー専門と認識されていないのかもしれません(汗)。
と同じように、“風邪”や“気管支炎”の患者さんも近隣の医療機関で治療しても良くならないと、当院を受診されます。
私は、ぜんそくのガイドラインを作った恩師の元で勉強させて頂きましたので、ぜんそくと診断されれば、「これは“風邪”ではなく、ぜんそくです」と言って、診断した根拠を説明しています。これが一番大事だと思います。ぜんそくだと認識されない限りは適切な治療なんてできないからです。
ある小児科で、あまりにお子さんがゼーゼー、ヒューヒューを繰り返すので親御さんが「先生、うちの子ぜんそくじゃないですか?」と質問したら、「いや、“風邪”です」とピシャリと答え、親御さんはそれ以上何も聞けなかったそうです。敢えて言わせて頂きますが、何の説明にもなっていません。“風邪”なら“風邪”の根拠を示さなければ、親御さんは納得されません。
後に当院に来られて、ぜんそくの治療を受けています。私は親御さんに「お母さんはこれまでゼーゼーしたことありますか?。“風邪”が本当なら、この子の何倍も生きてきてゼーゼーは繰り返しているはずですよね?。」と説明しました。今では、親御さんもぜんそくであることを理解されて、キチンと継続して通院されています。
“風邪”や“気管支炎”と診断されていて、当院でいきなりぜんそくと診断されて驚かれる患者さんもいらっしゃいます。このように「咳」が止まらないと当院に来られるケースが多いので、やはりアレルギー専門という認知度がまだまだ低い気がします(涙)。
最近多いのは、お子さんが小学校の中学年や高学年になって、咳が止まらないと当院を受診されるケースです。中には中学生のお子さんもいます。
よくよく話を聞いてみると、小さい頃に「気管が弱い」とか「ぜんそく性気管支炎」と診断されているお子さんがほとんどです。以前の状況を聞いてみると、明らかにぜんそくと診断されるべきはずのお子さんなのです。
つまり、ぜんそくが治っておらず、大きくなっていわゆる発作を起こしにくくなっていて、悪化の条件が重なってぜんそくの症状が起きてしまっているのです。この状態も“風邪”と診断されているケースがあまりにも多いのです。
よく見極めて、ぜんそくの治療をすると、当然のことですがすぐに症状は改善します。それによって親御さんも「うちの子は、ぜんそくがまだ良くなっていなかったんだ」と納得して頂けます。
これからの医療は、根拠をキチンと示し、診断通りの治療をして症状を改善させて“結果”を出すことが患者さんや親御さんに求められているんだと思っています。エビデンス(診断の根拠)を示さない医療をしていてはいけない時代に来ていると思いますし、だいたい「“風邪”です」と診断しおいて治らなければ、患者さんからの信用をなくしてしまうことでしょう。
当院は、エビデンスを示し、充分に説明し、患者さんと向かい合う医療を提供していきたいと思っています。


