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診療拒否
2009年05月08日 更新

新型インフルエンザの蔓延が心配されています。

つい先日話題にのぼったものとして、医師の診療拒否があります。海外の渡航歴がないのに、発熱がみられただけで受診を拒否する医療機関が東京都内だけで92件あったというものです。

医療界には、受診拒否をしてはならないという決まりがあります。なぜこんな対応が生まれてしまったのでしょうか?。

このニュースに関して、ある解説員がこんなことを推測していました。新型インフルエンザの患者さんを診てしまうと、「あそこの病院に行くと新型インフルエンザをうつされる可能性があるので、行かないようにしよう」と考える患者さんが増えることを心配しているというのです。患者さんの数が減れば、医院の経営を圧迫します。だったら最初から断ればいいんだという発想のようです。全ての医療機関がこう考えて対応した訳ではないでしょうが、そう考える医療機関があってもおかしくないと思っています。

もし本当だとしたら、医師のモラルの低下と言われても仕方ないでしょう。

新型インフルエンザ疑いの患者さんを診て風評被害を被るなら、面倒なことは他の医療機関に任せる気持ちも分からなくもありません。確かに重くない感染症ならどの医師が診ても大差はないと思われますので、自分のところで診なくても大勢に影響はないことでしょう。しかし、永年その先生のところで診てもらっていて信頼関係ができていたとしたら、医師の対応で患者さんは戸惑うし、一気に信頼を失うことになるでしょう。そういった対応をとることで、医師の器の大きさが出てしまうのだろうと思います。

他の面でも、患者さん中心の医療をやっている医師もいれば、自分中心とおぼしき医療をやっている医師もいるように思います。数を多く診るために明らかに説明不足だったり、10年前の医療を行っているところもあります。学会で最新情報を学び腕を磨かなければならないのに、休診にして収入が減るのを気にしている医師も実際にいるようです。

東京都では、冒頭の診療拒否をした医療機関には何らかの対応を考えたいということですが、こういう問題が生じること自体が悲しい出来事としか言いようがないと思っています。昨日の話のように、各医師が「ウソはつかない、逃げない、相手の感情に入り込んで一緒に考える、責任は最後まで持つ」という姿勢で診療に臨んでくれたら、こう言った問題は起きないのではないかと考えています。