小児科 すこやかアレルギークリニック

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焦った…
2009年05月12日 更新

日本政府が新型インフルエンザの国内流入を阻止しようと水際作戦を行ってきましたが、ついにというか国内にも入ってきてしまいました。

ウィルスを持っていて、発熱などの症状が出る直前の患者さんを見出すことは不可能に近く、検疫体制をしっかりとしたとしても、やはり難しかったのですね。

新型インフルエンザにかかったかもしれない人は、保健所に連絡してその後の指示を仰ぐことになっています。先日、診察をしていてヒヤッとする出来事がありました。

発熱で受診した赤ちゃんを親御さんが連れてこられたのですが、診察室で問診をしている際に、「ゴールデンウィークにアメリカから遊びにきた親戚と一緒に遊びました」と突然言われたからです。しかも、アメリカで新型インフルエンザが結構発生している地区から来られたそうです。私の考え過ぎかもしれませんが、一瞬相当に焦りました。

北米からの便ですから、きっと検疫がしっかり行われているはずですが、すり抜けも有り得ると考えたからです。しかもゴールデンウィーウと言えば、ほんの数日前の話です。

何はともあれ、インフルエンザの迅速検査をさせて頂きました。検査結果が出るまでは、診療はすべてストップとして、祈るような気持ちで検査結果を待ちました。

結果は陰性!!。本当にホッとしました。

その時点で、緊張の頂点からちょっと力が抜けてしまっていました。新型インフルエンザが否定されたら、今度は何が発熱の原因になっているのか見極めなければなりません.「じゃあ、風邪でしょう」と言いたいところですが、咳も鼻もみられません。風邪にしては症状がなさ過ぎます。まだ小さい赤ちゃんなので、キチンと対応しなければなりません。

もしやと思い尿の検査をしてみると、尿が濁っており尿路感染症が強く疑われました。これを本当に尿路感染症と診断していいのか?、本当なら尿の培養をして菌が有意に検出されるかどうかを確認しなければなりません。尿路感染症なら繰り返す可能性があり、見逃すと最悪のケースで将来的に腎不全にもなりかねません。尿の逆流など尿路感染症を起こしやすい体質なのかどうかもチェックしなければなりません。

抗生剤の点滴をすれば、症状は改善するだろうとは思いましたが、以上のことを考え、精査と加療のために専門医のいる施設へ紹介することにしました。これは尿路感染症を強く疑った時の基本に忠実の対応のはずです。

当院かかりつけの患者さんで、以前かかっていたところで尿路感染症と診断されて、発熱の度に尿検査をしていたそうですが、治らないので方針が変わり「様子を見るように」と言われたそうです。患者さんは困り果てて、他の病院で精査を受けたところ、尿路感染症を起こしやすい異常がみつかったそうです。

私は腎臓の専門ではありませんが、やはり患者さんにはいい加減な対応はしたくないと思っています。アレルギーもそうですが、腎臓や神経も専門家がおり、小児科医であってもその道の専門医にはかないません。当院は、周囲の専門医と連携を取りながら、患者さんのためにベストと思える方法を取っていきたいと考えています。