小児科 すこやかアレルギークリニック

クリニックからのお知らせ

病院からのお知らせ

質問が多過ぎる
2009年05月27日 更新

子どもは、親御さんにとって宝物です。それに異論はないでしょう。

医師にとって「えっ、そんなことを悩んでるの!?」というようなことを心配されているケースも少なくありません。大丈夫だろうと思っていても、医師から「それは問題ないですよ」と言ってもらうだけでもだいぶ違うと思います。

しかし、親御さんは医療機関を受診する前に「今日はこのことを聞こう」と質問を用意しても、医師を目の前にするとなかなか聞けないものだと思います。私はなるべくスキを見せているつもりです。それは親御さんが私に質問をする“スキ”です。

大抵の場合は、医師も忙しそうにしているので、まったく“スキ”もないと思います。当院に来られる患者さんの中で「前に行ったところでは質問したら逆ギレされた」なんて愚痴をこぼされることもありますが、でも親御さんの心配や不安を取り除くのも小児科医の役目のはずです。そういう質問に答えるのも、大事な仕事だし、答える義務があると私は思います。

ある患者さんが医療機関を受診された際に、腎臓系の病気を指摘されたそうです。お母さんはあれも聞きたい、これも聞きたいといくつか質問したそうです。そうしたら「お母さん、質問が多過ぎます」と注意され、その後は何も聞けなくなったそうです。

なぜお母さんは、それだけ質問があったのかといいますと、実はお母さんが自身が慢性の腎臓病を持っているからです。お子さんが腎臓が悪いと言われて、心配に思わない方がおかしいと思います。

我々医師も聞かれなければ、答えようがありません。それは仕方のないことです。しかし、聞かれたことにキチンと答えるのは小児科医の任務なのではないでしょうか?。

特に私の場合は、アレルギーにこだわっているので、親御さんの質問にはことごとく付き合っているつもりです。逆に質問をしてもらえなければ、どこまで私の話を理解してもらっているのだろうと心配になります。質問攻めにあっても逆ギレしたことはありません。質問が多いと言ったこともありません。

実際に、このお母さんの下のお子さんは重症な食物アレルギーがあり、医師はアレルギー検査を繰り返すだけで大した指導もなかったので、一人で悩んでおられました。当院に初診された時には30分以上熱く語り、それ以降は当院にかかってくれています。受診の度に何かしらの質問を受けていますが、逃げたことは一度もありません。

当院は、どうしても必要な時に検査や採血をしていると言っています。それは、自分が子どもだったらやるかどうか迷うような検査や点滴はして欲しくないからです。それと同じように、いろんなことを聞きたいと思っても医師から嫌な顔をされたり、叱られたりしたらとても悲しい気持ちになると思います。

どんなに忙しくても、子どもや親御さんの気持ちになって対応するのが、よい医療だと信じていますので、これからも自分の信じた道を進んでいこうと思っています。