小児科 すこやかアレルギークリニック

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アレルゲンの変化
2009年06月09日 更新

先日、日本小児難治喘息アレルギー疾患学会に参加してきたことを報告しました。

最新の情報を仕入れ、患者さんへの診療に役立てるのは、プロとしての小児科医の役目でしょう。学会に行くと、私にとってぜんそくであれ、アトピーであれ、食物アレルギーもすべて興味のある分野ですので、学会会場でむさぼるようにいろんなことを聞いてきました。

その中で、「へーっ」と思ったのは最近は低年齢のイクラアレルギーが目立ってきているそうです。

イクラと言えば、生で食べることが多く、本来1歳や2歳の幼児には生の食材は与えないはずです。にもかかわらず、この年代でもイクラを食べてアレルギー症状を起こす子ども達が増えてきているというのです。

これは全国的な大規模調査によるものなので、これからの日本の傾向を表しているのだろうと考えています。つまり、アレルギーの体質の強い乳児の患者さんには、イクラに気をつけるように指導することもできます。

ちなみに鶏卵アレルギーの子どもに「卵」という字の付くもの、つまり魚卵を除去するように指導する医師もいますが、何の根拠もないことです。

食物アレルギーは子どもに多く、小児科医が対応するケースがほとんどでしょう。アレルギー体質の有無を調べる時に、卵白とミルク、大豆の3項目だけを調べる医師がいます。以前は、大豆が3位だったのですが、それは私が医者になったころの順位であって、現在は10位です。近年は小麦が3位ですから、現状に即した指導はできないことになります。もうちょっと食物アレルギーに興味を持って欲しいと思っています。

数年前のデータになりますが、ピーナッツのランキングも上がってきていることが報告されていますし、私自身もゴマの陽性率が急増していることを学会で報告しています。小児科医はアレルゲンの頻度を頭に入れておくことも大切なことなのです。

やはり、日頃から興味を持って学会に参加するなどの積み重ねをすることが良い医療を生んでいくのだろうと実感しています。